「小学生の3~4年生くらいになってくると、お友だち同士のつながりもどんどん増えていきますね。そんなときに気をつけなければならないのが、親の留守中にお友だちを呼んでしまうケースです」
大人の目がないことで、一人だったらやらないことがエスカレートしたり、友だち同士でトラブルになったり、いろいろなことが起こりうるという。
「親が留守にしがちな家だということがわかると、将来的に子どもたちのたまり場になってしまうことも多いんです。そこに上級生も絡んできて…など、エスカレートするきっかけにもなってしまうんですね。実際にあった事例では、遊びに来ていた子が来るたびに物を盗んでいて、それを親が売っていたなんていう驚くような事件もあったんです。これは極端な例ですが、モノが無くなるなどのトラブルに巻き込まれる場合もあるので、“親が留守のときは友だちを呼ばない”、“約束していないお友だちの家には行かない”など、しっかりお子さんとルールを決めておきましょう」
小学生くらいになると、インターネットやゲームなど、そういった遊びをするようになる子どもも多い。親の目がない留守中は、まさに子どもにとっては○○し放題の環境になるので、要注意だという。
「インターネットのネットサーフィンを楽しむお子さんもいると思いますが、なかには過激なサイトや動画もたくさんあるのが現実です。親がいないスキに子どもがそういう物をたくさん観ていたという親御さんの声もよく聞きます。ネットの場合、一歩間違えれば架空請求トラブルなどにも巻き込まれかねません。留守中のインターネットの使用は禁止するのが一番安全ですが、もし許す場合は有害サイトにはアクセスできないようフィルタリング対策をするのはもちろん、変なウィルスをもらってしまったらパソコンが使えなくなってしまうことや、すべての履歴は親がチェックできることをお子さんに伝えることを忘れずに! ネット上に個人情報を出さない、人にリアルで会わないなど、ネットを使う上での注意は、再確認してください」
ゲーム機についても、時間の規制やネットの制限をかけることが大事だそう。
「ゲーム機も使用時間を常に親がチェックしていることを伝え、ある程度時間制限する工夫をしたり、ネットを利用している場合はフィルタリング対策をするなど、制限をかけてトラブルに巻き込まれないようにしましょう!」
また、ゲーム機などに熱中した場合の盲点もあるそう。
「いつの時代の子どももそうですが、子どもは夢中になってしまうと周りが見えなくなってしまいます。きょうだいで留守番中にゲーム機に夢中になっていて、隣の家の火事に気づかなかったという事例も報告されていますので、その点もしっかりお子さんに話しておくことが大事ですね。また、家で留守番しているはずが、最近流行しているポケモンを探しにでかけてしまって、気づいたら迷子に…なんてことが起きる可能性もあるので、十分注意しましょう」
留守番は、決して年齢が大きくなったから安心なのではなく、成長すれば知恵や好奇心が育つ分、増えるリスクもあるという。子どもだけという環境は、常に危険と隣り合わせということをしっかり大人が理解し、危険回避対策を講じておくことが大切ですね。
(構成・文/横田裕美子)