家全体をくまなく防災!キッチン編

調理中に地震が起きたら取るべき行動

「揺れを感じたらすぐに火を止める」と考えがちですが、実はこれはNGなんです。揺れている最中に火を止めに行くと、熱い鍋が落下してきたりてんぷら油が体にかかったりなど、やけどやケガをする恐れがあります。

また、キッチンは割れ物や刃物が散乱する危険性が高く、家の中では最も危険とも言える場所です。揺れを感じたら、まずはすぐにキッチンを離れて、家の中の安全な場所に移動しましょう。まずは自分の身の安全を第一に考えることが大切です。

また、地震が起きたらダイニングテーブルの下に、というのは必ずしも安全ではありません。「家の中の安全な場所」とは、物が頭上に落下する危険が家の中で一番低い場所のこと。ダイニングテーブルの真後ろに食器棚があるというようなレイアウトの場合はあまり安全とは言えませんね。

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揺れが収まったらコンロの状態を慎重に確認しに行きましょう。

もし出火している場合は、初期消火を行います。消火は消火器を使うのが原則です。普段から消火器をキッチン付近に備えておくと安心ですね。消火器がない場合は、濡らしたタオルやシーツなどをかぶせて空気を遮断します。

ただし、火が背の高さを超えた場合は無理に消火しようとせず、すぐに避難します。

キッチンは、地震の際にはケガや火事のリスクがかなり高い場所です。一日の中でキッチンにいる時間が長い人も短い人も、防災目線でキッチンをもう一度見直してみるのをおすすめします。キッチンに立ちながら、「もし今地震が起きたら…」と想像して取るべき行動を考えてみましょう。

<執筆者プロフィル>

シマサキアヤ

フリーランスライター

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