家族を食中毒から守る!夏の調理で気を付けるポイントまとめ

家族を食中毒から守る!夏の調理で気を付けるポイントまとめ

この記事では、保育士の中田馨さんが、夏の調理で気を付けるポイントを教えてくれています。食中毒の3原則、食中毒を起こさないために家でできること、調理をするときに気を付けることなどまとめて解説!

食中毒を起こさないために家でできること

まずは、スーパーなどで食品購入する時から、気を付けることができます。ここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」です。

・消費期限などの表示をチェックする
・肉・魚はそれぞれ分けて包む
・保冷剤(氷)などと一緒に袋に入れる
・寄り道しないでまっすぐ帰る

特に夏は、スーパーから一歩外に出ると、灼熱の太陽が照っています。肉魚などの生ものを購入したときは、いつも以上に気を付けます。何件かお店を回る時などは、肉魚などの生ものは最後に購入するなど工夫するのもOK。肉魚の汁が、他の食材につかないように、袋を別にするとより衛生的です。

次に、スーパーから帰宅したときのポイントです。

・帰ったらすぐに冷蔵庫に入れる
・冷蔵庫に入れるのは7割程度(パンパンに入れない)
・肉・魚は汁が漏れないように包んで保存
・冷蔵庫は10℃以下に維持
・冷凍庫は-15℃以下に維持

生ものは冷蔵庫の下の段に入れ、上の段になるほどそのまま食べる食品を入れると、衛生的です。また、台風などで停電になった場合は庫内温度に影響を与えるので、扉の開閉は控えた方がいいといます。

調理をするときに気を付けること

ここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」に加えて「やっつける」です。やっつけるとは、加熱してやっつけることです。まずは、調理の下準備で気を付けることから見ていきます。

・こまめに手を洗う
・こまめにごみを捨てる
・冷凍食品の解凍は冷蔵庫で
・タオルや布巾は清潔なものに交換
・まな板、包丁で肉魚を切ったら熱湯をかけておく
・肉魚は生で食べるものから離す
・野菜も良く洗う
・包丁などの器具、布巾は洗って消毒
下準備をする順番や衛生面に気を付けます。さらに調理で菌をやっつけます。
・加熱は十分に(めやすは中心部分の温度が75℃で1分以上)
・台所は清潔に
・作業前は手を洗う
・調理を途中でやめたら食品は冷蔵庫へ
・電子レンジを使う時は均一に加熱されるようにする

給食調理では、85℃以上90秒間以上加熱するのがルールになっています。より安心な調理を!ということで離乳食を調理する場合の参考にしましょう。

食事の前に手を洗い、盛り付けは清潔な器具、食器を使って食べます。食べ物を長時間室温に放置しないようにします。また残った食品は、手洗い後、清潔な器具、容器で保存します。この時、早く冷えるように小分けにするといいです。温めなおすときは十分に加熱します。残った食品が、ちょっとでも怪しいと思ったら、思い切って捨てます。離乳食でも、冷蔵、冷凍保存をすると思いますが、赤ちゃんに食べさせる前に、大人が試食して確かめましょう。

夏は、普段以上に食べ物の衛生管理を心がけることで、安心して食事をすることができます。また、食中毒は夏に限ったことではありませんので、これを習慣にすることで1年を通して家族を守るための食中毒予防になります。

※参考:厚生労働省「食中毒予防の6つのポイント」

著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。

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