そもそも夏バテってどうしてなるの?基本的な対策をおさらい
暑い日が続いて疲れがとれない、食欲がわかない、よく眠れない…これがいわゆる夏バテの状態。
体内の水分とミネラルの不足から脱水状態になりやすく、暑さのせいで食欲がわかないため栄養も不足しがちになり、屋内外の気温差にやられて自律神経が乱れてしまいます。
人は普通に生活していても毎日2.5Lの水分が排泄されています。同時にミネラルも失われるため、どちらも適切に補給しないと体はあっという間に脱水状態に。
熱中症対策も兼ねてこまめに水やお茶を摂りましょう。スポーツドリンクをはじめ清涼飲料水にはかなりの糖分が含まれるため、糖質の代謝にビタミンB1を消費することで疲労感が増したり、脱水状態が悪化したりするので、摂りすぎに注意してください。アルコールは利尿作用があり体内の水分を奪います。飲んだときには同じ量の水も飲んで脱水対策を。
そして水やお茶でも一度にガブガブ飲み過ぎないこと。胃腸を冷やしトイレが近くなるだけで、水分補給にはなりません。
食欲がないとそうめんやアイスなど、冷たくて喉ごしがよいものばかり食べてしまいがちですが、これも夏バテを助長させる原因のひとつ。ビタミンやミネラルが不足するため、体内の新陳代謝が滞って肌のターンオーバーにも悪影響が。いつも以上にバランスのよい食事を心がける必要があります。
暑いからとエアコンを効かせすぎるのもNG。外との気温差を5℃以内に保ち、エアコンの風が直接当たらないよう工夫し、特に就寝中の冷やしすぎに注意しましょう。
夏バテと美肌対策に欠かせない栄養は?
夏バテ対策とシミ・シワ対策に共通していえることは、バランスのよい食事と質のよい睡眠をとること。特に積極的に摂りたい栄養素はタンパク質、ビタミンB1、ビタミンC、アリシンです。
<タンパク質>
体のあらゆる組織を作る=ハリ肌にも欠かせない栄養素。肉や魚、卵などの動物性食品以外に、植物性タンパク質の大豆製品がおすすめ。豆腐やきな粉の他、納豆やテンペは発酵食品としても美肌に推したい食材です。
<ビタミンB1>
新陳代謝を高める=肌のターンオーバーを促すため、シミ対策に。糖質をエネルギーに変えて疲労回復にも役立ちます。玄米、蕎麦、ゴマ、大豆、豆類、カボチャの種、エノキ、マイタケ、海苔、豚肉、ウナギなどに多く含まれる。
<ビタミンC>
ツヤ肌で有名なコラーゲンを作るのに欠かせないビタミンC。ストレスで消費量が増え、不足すると疲れやすくなります。柑橘類を始め多くの果物、野菜、芋類、特に生で新鮮なものに豊富。
<アリシン>
ビタミンB1の吸収を助ける。タマネギやニンニク、ネギなどに含まれる。
そしてかなりざっくりまとめると、夏野菜とタンパク質がたっぷり摂れるゴーヤーチャンプルーはこの時期イチオシの万能料理です。サラダと組み合わせれば、トマトやキュウリなどで火照った体を冷ましつつ、加熱した料理で適度に汗をかくことで良質な睡眠にもつながるでしょう。
あなたの食生活にも取り入れて、疲れ知らずの体と美肌を作りましょう。