災害発生時は道路も交通機関も混乱する!必要な情報をどうやって得る?

■交通機関がストップしたときにとるべき行動は?

交通機関がストップしたら安全な場所にとどまり、むやみな移動は控えましょう。災害が発生して交通機関がストップすると駅に多くの人が押し寄せ、駅周辺が混雑して転倒などが発生する可能性があります。また、人があふれることによって救急車や消防車などの活動にも影響が出てしまいます。

安全にとどまる場所の候補となるのは、職場や学校、近くの一時滞在施設などです。一時滞在施設は、帰宅困難者が待機する場所のことで、例えば、東京都では2022年7月1日現在1213か所(44万6694人分)あります。

「災害時帰宅支援ステーション」のステッカーを貼っているお店も、トイレや休憩の場として利用することができます。対応しているのは主に、コンビニやファストフードなどのフランチャイズチェーン店です。

まずは情報を集め、タクシーやバスなどの公共交通機関が使えない場合は、道路の安全を確認してから徒歩で帰ります。夜間の移動は視界が悪く危険を伴います。犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、できるだけ明るくなってから帰宅しましょう。

また、災害時はインターネットが通じにくくなる場合もあります。家族に安否を伝えたいときは災害用伝言ダイヤル171やNTTが提供している災害用伝言版などを使いましょう。

<執筆者プロフィル>

田頭 孝志

防災アドバイザー/気象予報士

田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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