2023年3月24日

切り餅で簡単！韓国カフェ風スイーツ「インジョルミ」

韓国に行った気分になれる、おしゃれな「韓国カフェ」が大人気ですね！今回は韓国料理研究家の本田朋美さんに、新大久保の最新韓国カフェ事情とあわせて、切り餅で簡単に作れる韓国カフェ風スイーツ「インジョルミ（きなこ餅）」のレシピを教えていただきました！

こんにちは！韓国料理研究家の本田朋美です。

みなさま、Z世代で流行っている「韓国っぽ〇〇」という言葉をご存じですか？

「韓国っぽい」を略した言い回しで、韓国らしいおしゃれなもの、かわいいものという意味なんですよね。

中でも「韓国っぽインテリア」でまとめられた「韓国カフェ」は2021年頃から大人気です。

そこで今日はこの「韓国カフェ」についてお話します。

大流行の「韓国カフェ」とは？

コロナ禍の中で生まれた「渡韓ごっこ」と「韓国っぽ〇〇」

2020年に世界的に広まった新型コロナウイルスは、私たちの生活スタイルを大きく変えてしまいましたよね。海外旅行もままならなくなり、日本にいながら韓国に行った気分になれる「渡韓ごっこ」や「韓国っぽ〇〇」を楽しむ人が増えました。

「渡韓ごっこ」というのは、例えば自宅で韓国雑貨に囲まれながら韓国料理や韓国スイーツを味わうという、韓国旅行の疑似体験のこと。飲食店の規制が解除されると「渡韓ごっこ」をしていたZ世代に向けて、おしゃれな韓国料理店や韓国カフェが続々とオープンしました！

「韓国っぽインテリア」は意外にシンプル！

最近いくつか韓国カフェに入ってみたのですが、インテリアにちょっとした共通点があるんですよ。「韓国っぽカフェ」について私が感じた印象を挙げてみます。

・店内のベースカラーはナチュラルなホワイトやアイボリー、淡い色の木目調

・テーブルはやや低めで、形はラウンドやスクエア

・窓際にはシンプルなカウンターとハイチェア

・テーブルに飾ってあるのは、ドライフラワーやアーティフィシャルフラワー

・デザイン性のある雑貨などをポイント使いしている

・物をごちゃごちゃと飾らず、ゆとりのある空間

韓国といえばカラフルで派手というイメージが以前にはありましたが、「韓国っぽインテリア」は意外にもシンプルですよね！

新大久保の「韓国カフェ」事情

いまコリアンタウンがある新大久保では、チュクミ（イイダコ）料理が大人気な一方で、インテリアやメニューが「韓国っぽ」な「韓国カフェ」をお目当てに、以前よりさらに多くのＺ世代が新大久保を訪れています。

その結果、カフェ事情にちょっとした変化が起きました。

カフェといえば、ランチを済ませてから午後にゆったりする場所というイメージですよね？ですが、人気の韓国カフェはいつも行列ができていてすんなり入れないので、午前のオープンと同時に入店する人たちが増えているんです！

そんなわけで「午前中にまずカフェを楽しんでからランチに行く」という、逆パターンが生まれているようです。

韓国カフェで人気のドリンクとスイーツは？

また肝心のカフェメニューですが、飲み物はコーヒーやカフェラテ、スイーツはケーキが中心でしょうか。

コーヒーで「韓国っぽ」なものといえば、エスプレッソをお湯で割ったドリンク「アメリカーノ」ですね。（韓国のアメリカーノは日本よりもっと薄くて量が多いのですが、日本の韓国カフェでは味や量を日本人向けに調整していると思われます）

スイーツについては、ケーキだけでなく韓国ならではのスイーツを出しているカフェもいくつかあります。

例えばかき氷の「ピンス」。夏になると特に大人気です。日本のかき氷よりも氷のきめが細かくてふわふわしているので、一度食べたらやみつきですよ！

ちょっと前に流行ったのは、クァベギ（ねじり揚げのドーナツ）です。クァベギは一般的なドーナツと違って小麦粉ともち粉で作っているので、より弾力があります。

また個人的に気に入っているのは、韓国の伝統餅です。和菓子よりも甘さが控えめでやさしい味なので、食事感覚で食べられるんです。伝統餅を提供するカフェがもっと増えて欲しいなぁと思う今日この頃です。

そんなわけで今回ご紹介するレシピは、韓国の伝統餅のひとつ「インジョルミ（韓国風きな粉餅）」です。もち粉をこねて蒸すのが本格的な作り方ですが、この辺りの手間を省いて切り餅を使いました。

ご自宅で「韓国っぽスイーツ」をご堪能ください！