片付け上手と片付け下手って何が違う?整理収納アドバイザーが現場で見た”決定的な違い”

整理収納アドバイザー鈴木久美子です。普段の暮らしの中で当たり前に行っている習慣も、他人の家の中をのぞいたり、比較をしたりできないので気が付かない事が多いかと思います。整理収納アドバイザーとして、今までたくさんのご自宅の中を拝見し、片付け習慣の違いを見てきたからこそわかる、片付けの上手か下手の決定的な違いについてご紹介します。

①物の量の圧倒的な違い

まず、はじめに言いたいのは、片付け上手さんと、片付け下手さんでは圧倒的に物の量が違います。

どれくらい違うかというと、物によっては10倍以上も多い場合もあります。

人が普通に暮らしていくのに必要な物の量は大差ないのですが、10倍以上も違ってくるのはどうしてでしょうか?

それは、ストック(予備)の物が多すぎるのです。例えば、洗濯洗剤は今使っている1本だけあれば暮らしていけますが、一般的には1~2本ほど予備にストックされている方がほとんどです。

さらに、片付けが下手な人は、このストックが多すぎるのです。例えば、3倍の量が入ったビッグサイズをさらに6本セットで買ったりしています。

単純に考えると1本で暮らしている人と比べて、3×6→18倍もの量を持っている事になります。

洗濯洗剤を例にご紹介しましたが、ストックを持ちすぎる人は、洗濯洗剤だけでなく、洗剤、シャンプー、マスク、化粧品、食材など様々な物を大量にストックする習慣があります。

②買う前に物の場所を考えるか考えないかの違い

片付け上手さんは、物を購入する前に、収納する場所を考えてから購入します。これは当たり前の事かと思いますが、片付け苦手さんは、最初に収納する場所を全く考えずに物を買う事が多いのです。

私達、プロがご訪問してもどうにもならないようなサイズの物を買ったり、入りきらない物が増えてしまうのは、収納スペースを全く考えずに購入してしまう習慣があるためです。

きっと片付け苦手さんでも、冷蔵庫や洗濯機など大きな物を買うときは、どこに置くかをあらかじめ考えて、サイズをしっかりと測ってから購入しますよね。どんなに小さな物でも同じです。家に迎え入れるのであれば、必ずどこに収納するのか、サイズは入るのか(いくつまで入るのか)を確認する必要があります。

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