つかまり立ちはいつから始まる?予兆や練習方法・安全対策を紹介

第229回 みんなが共感!ママのお悩み
赤ちゃんのつかまり立ちは、いつごろから始まるものなのでしょうか?子どもの成長をサポートするヒントとして、一般的な目安や、始まる際のサインをチェックしていきましょう。つかまり立ちを促す練習方法や、知っておきたい注意点も紹介します。

つかまり立ちはいつごろから始まる?

周囲の赤ちゃんがつかまり立ちをするようになるなかで「うちの子はいつつかまり立ちをするんだろう」と焦りや不安を抱いてはいませんか?まずは、一般的なつかまり立ちの時期について確認していきましょう。

6カ月から12カ月が目安

赤ちゃんの成長には個人差が大きくあります。つかまり立ちについても同様で「この時期にはみんなできるもの」といった明快な答えはありません。

あくまでも目安になりますが、生後6カ月~12カ月ごろがひとつの基準とされる傾向にあります。

なお厚生労働省は、つかまり立ちについて、生後11~12カ月未満の乳児の90%以上が可能との見解を示しています。

決して焦らず「1歳を迎えるころまでにできていればOK」といったスタンスで赤ちゃんの成長を見守るのがおすすめです。

参考:2010年乳幼児身体発育調査の概況について|厚生労働省

あと2日で7ヶ月の息子がいます 3日前ぐらいからつかまり立ちに近い事を し始めました 早いほうですか|教えて!goo

つかまり立ちを始めるサイン

赤ちゃんがつかまり立ちをするにあたっては、事前に特定のサインが見られる傾向にあります。

なかでも多く見られるのが、ハイハイのスピードが速くなるというものです。赤ちゃんのつかまり立ちには、足の筋肉の発達が必要不可欠ですが、ハイハイのスピードアップは、まさに筋肉が発達してきた証といえるでしょう。

特に、お尻を高く突き上げる高ばいが見られたら、つかまり立ちをする日は近いと考えてよさそうです。

その他、テーブルなどにつかまろうとするのも、つかまり立ちを始めるサインのひとつです。支えとして立ち上がり、やがてつかまり立ちを成功させるでしょう。

なお、ここで挙げた例はあくまでも参考事例です。赤ちゃんによっては、こうしたサインを見せず、突然つかまり立ちを始めるケースがあることを心に留めておきましょう。

つかまり立ちが遅い・早いは大丈夫?

つかまり立ちをする時期が、一般的な基準よりも遅かったり早かったりした場合、赤ちゃんに何らかの不利益があるものなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

約1割の赤ちゃんは12カ月を過ぎてから

前述のとおり、厚生労働省は、つかまり立ちについて、生後11~12カ月未満の乳児の90%以上が可能と示しています。

裏を返すと、これは10人に1人の赤ちゃんは、生後12カ月を過ぎてからつかまり立ちを始めると考えられます。

赤ちゃんの成長は日々目覚ましく、昨日はまったくできなかったことが、今日はあっさりできてしまうのも珍しい話ではありません。

これといって他に目立った問題がないようならば、多少遅いと感じても、過剰に不安に思う必要はないといえるでしょう。

参考:2010年乳幼児身体発育調査の概況について|厚生労働省

つかまり立ちが早い場合は転倒に注意

つかまり立ちの時期が早めの場合、注意しなければならないのが転倒です。

赤ちゃんの筋肉は、月齢が進むにつれて発達していくのが一般的です。つかまり立ちが早い場合、筋肉の発達が十分でなく、体のバランスを取るのが難しい場合があります。

上手にバランスを取れなければ、そのぶん転倒のリスクも高まります。もちろん個人差がありますが、万が一に備え、より慎重に安全対策を講じる必要があるでしょう。

簡単にできるつかまり立ちの練習方法

なかには、赤ちゃんのつかまり立ちをサポートしたいと考えるママ・パパもいるのではないでしょうか。無理なくつかまり立ちを促す、おすすめの練習方法を紹介します。

赤ちゃんの脇や腰を支えてあげる

簡単につかまり立ちの練習をする方法として、まず挑戦したいのが、赤ちゃんの脇や腰を支えて立たせてあげるというものです。

実際に立つ経験をすることは、赤ちゃんの足腰の発達にも役立ちます。赤ちゃん自身、立つ感覚を身に付けられるため、自然につかまり立ちができるようになるでしょう。

ママ・パパが優しく赤ちゃんの腰や両脇を支え、遊びの一環として楽しみながら挑戦するのがおすすめです。

テーブルやソファにおもちゃを置いて遊ばせる

ローテーブルやソファを利用するのも、簡単で効果的なつかまり立ちの練習方法のひとつです。

具体的な方法としては、赤ちゃんがつかまり立ちをした際に、ちょうど遊べる高さのローテーブルやソファに、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃや、興味を持ちそうなおもちゃを置きます。

おもちゃで遊ぼうとする赤ちゃんは、自分の意思で無理なくつかまり立ちをするようになるでしょう。

なお、この方法では、つかまり立をするための筋力が必要です。足腰や腕の筋肉が十分に発達しているか、様子を見ながら試したい方法といえます。

赤ちゃんの好奇心を刺激する

外部の施設を利用し、赤ちゃんの好奇心を刺激するのも、つかまり立ちの練習に効果的な方法です。

子育て支援センターのような、多くの親子が集まる場所に足を運び、可能な範囲で赤ちゃんを遊ばせてあげましょう。

他の赤ちゃんが遊んでいる姿を見たり、普段とは違う遊具で遊んだりすることで、赤ちゃんの好奇心が刺激されます。つかまり立ちをしている赤ちゃんがいれば、見よう見まねでつかまり立ちを始めるかもしれません。

なお、こうした施設は、赤ちゃん自身はもちろんのこと、ママ・パパにとってもよい刺激となります。周囲の親子の様子を見て、赤ちゃんとの新たな関わり方を発見したり、情報交換ができたりと、たくさんのメリットが得られるでしょう。

つかまり立ちの練習を始めたら安全対策を

赤ちゃんがつかまり立ちの練習を始めたら、忘れずに行いたいのが周囲の安全対策です。なかでも特に注目したいポイントをチェックしていきましょう。

赤ちゃんの周りに危険なものを置かない

つかまり立ちを始めると、これまでとは違った視界で周囲を見られるようになります。赤ちゃんは、目に入る様々なものに興味を持ち、直接手で触れたり、口に入れたりしようとするでしょう。

そんな赤ちゃんの周囲には、誤飲やケガの原因になるものは置かないよう注意する必要があります。

口に入る大きさのもの・押したら倒れるもの・割れるもの・熱いものなど、少しでもリスクのあるものは徹底して遠ざけましょう。

危険を理解できない赤ちゃんだからこそ、ママ・パパの手で、万一の事態を防ぐ必要があります。

転倒対策にマットを敷く

つかまり立ちに不慣れな赤ちゃんは、思いがけないところで転倒しがちです。完全に転倒を防ぐことは難しいため、転倒を前提とした対策が必要になります。

そこでおすすめなのが、衝撃吸収用のマットを床に敷くという方法です。フローリングなどの硬い床にマットを敷くことで、転倒時の衝撃が和らげられます。

赤ちゃんが普段生活するリビングや、滑りやすい浴室などは、特に重点的に対策をしておくのがおすすめです。

・商品名:I LOVE BABY「ジョイントマット 36枚組 グレースター 88-1353」

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家具にはコーナーガードを付ける

転倒した赤ちゃんが、家具の角に体をぶつけてケガをしてしまうのは、よくある話です。打ち所によっては大ごとになってしまうケースを考えると、やはり何らかの対策をするのが賢明といえます。

簡単にできる対策としておすすめなのが、家具にコーナーガードを付ける方法です。

クッション性のある素材のコーナーガードなら、仮に転倒した場合にもダメージを軽減できます。ローテーブルや階段など、赤ちゃんの転倒時にぶつかりそうな場所は、もれなく対策をしておくのがおすすめです。

・商品名:ケラッタ「コーナーガード クッション」

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まとめ

個人差はあるものの、赤ちゃんのつかまり立ちは、生後6~12カ月を目安に始まるといわれています。

もしも、赤ちゃんがなかなかつかまり立ちをしないことに不安を覚えるようならば、脇や腰を支えて練習してみたり、赤ちゃんの好奇心を刺激して、つかまり立ちを促したりといった方法を試してみるとよいでしょう。

なお、つかまり立ちを始めて間もない赤ちゃんには、転倒や誤飲などの様々な危険があります。あらゆる可能性を踏まえて十分に対策し、赤ちゃんの日々の成長をサポートしていきましょう。

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