管理栄養士が、肉を食べたいときは「いきなりステーキ」と勧める理由とは?

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

管理栄養士のおすすめ外食チェーン店(1)

サラダを食べるなら「デニーズ」で!


Wikipediaより

 ズボラ飯の極みはズバリ「外食」。家で食事を準備するのが苦手な人、忙しくて家事に手が回らない人の強い味方である一方、「外食ばっかりしていると栄養が偏る!」と思い込んでいる人もいるのでは?

 しかし、今は外食チェーン店の種類も豊富なので、高コスパで体にもいいメニューがたくさんあります。そこで今回は栄養士の視点から「体にいい」外食メニューを選定していきます。

――「外食」と聞くと、どうしても栄養が偏るイメージを持つ人もいると思いますが、実際に外食ばかりするのは栄養士の視点から見て、やはり推奨できないものでしょうか?

猪坂みなみ先生(以下、猪坂) そんなことはありませんよ。外食と一言で言ってもいろいろなお店がありますので、栄養バランスをとりやすいお店を選べば、外食の頻度が高くても大丈夫です。

 ただしお店やメニュー選びに気をつけることが大切なので、その点だけ意識してみてください。

――今回は外食続きでも健康に過ごしたい! という欲張りな企画です。個人的には「サラダさえ食べておけばなんとかなるだろう」と考えているんですが、サラダメニューがおすすめのチェーン店ってありますか?

猪坂 最近は豊富なトッピングが楽しめるサラダボウルの専門店も増えているので、外食でも野菜をとりやすいですよね。

 全国チェーンのお店の中なら、ファミレスのサラダが具だくさんなのでおすすめです。その中でも、特にデニーズの「ハーブ鶏と海老のパワーサラダ」はかなりいいですよ。水菜やたまねぎ、紫大根、ミニトマトなど、野菜をたっぷりとれるだけでなく、鶏肉や海老、ゆで卵もトッピングされているので、たんぱく質もきちんと補給できます。

 デニーズは野菜を毎日お店でカットしているそうなので、新鮮なシャキシャキ感を楽しめるのもうれしいですよね。ドレッシングは「にんじんドレッシング」が一番おすすめ。ほかのドレッシングよりも脂質や塩分を控えることができるのが魅力です。

管理栄養士のおすすめ外食チェーン店(2)

パン系を食べたいときは「サブウェイ」で!

――パンを食べたい、でもバランスよく栄養をとりたい! そんな時におすすめのお店はありますか?

猪坂 ここはやっぱりサブウェイを推薦したいですね。

 基本トッピングとして、レタス、トマト、玉ねぎ、ピーマンなどが入っているので、ファストフードやカフェで食事をするときに不足しがちな野菜をきちんととることができます。

 また、苦手な野菜がある場合は抜いてもらったり、多めにしてほしいときは無料で「野菜多め」にしてもらったりもできるのもポイントが高いです。

 自分好みのサンドイッチをオーダーメイドしてもらえるという楽しさもありますよね。中でもおすすめのメニューは、低脂質な鶏肉を使った「サラダチキン」です。余分な脂質の摂取は抑えつつ、たんぱく質と野菜をバランスよくとることができますよ。

――麺類はさすがに高カロリーだし、あんまり栄養をとれるイメージがないんですが、いかがでしょうか?

猪坂 麺類を食べたいときにおすすめのお店は、リンガーハットです! 理由はトッピングとして野菜がたくさん使われているメニューが多いから。ラーメンやパスタに比べて、野菜不足の解消にも一役買ってくれるチェーン店です。

 おすすめのメニューはもちろん定番の「長崎ちゃんぽん」。1日にとるべき野菜の量は350gといわれていますが、このメニューにはその2/3以上にあたる255gもの野菜がトッピングされています。

 注意点としては、スープをすべて飲むと塩分のとりすぎになってしまうこと。健康に気を使う場合は、基本的には具と麺をメインに食べ、スープは2~3口ほど味わう程度にしておくといいかもしれませんね。

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