●化粧品のCM
今年の7月に、YouTubeのポーラ公式チャンネルで公開された、1分間の動画があります。化粧品を販売するPOLAの新CMだそうです。
この動画に登場するのは、どこか浮かない顔をした女性たち。会社でコピーを取っていたり、会議の後片付けをしたり。よく、男女不平等の引き合いに出されるシチュエーションが映し出されています。
●この動画に賛否両論!
この動画ではじめに聞こえてくる「この国は、女性にとって発展途上国だ」という言葉に、ネット上では賛否両論。それぞれの立場の意見を紹介します。
□賛成派
「久しぶりにキレのあるCM」
「めっちゃ良かった」
「このCMなかなか鋭い問題を提起していますね」
「働いてる女性でこれを見てグッと来る人多いんだろうなー」
女性、とくに働く女性から、多くの共感を集めているようです。一方、反対派の意見には厳しいものも見受けられます。
□反対派
「女性から見ても共感できない」
「発展途上国の現状を理解してから言うべき」
「批判されているような不快感を感じる」
「電車がいい例で、女は特別扱いで、男は全て痴漢か予備軍だからな」
「女性が客だから男性の感情は無視か?」
もちろん、なかにはそういう考え方で女性に接している男性もいるかもしれませんが、全員がそうではありません。「この国」という表現が、かえって誤解を生むと危惧する声が多く散見されました。
●購買運動が広がる?
このCMを見て、勇気づけられた女性も多い様子。ネット上には、以下のようなコメントも。
「CM見て、次はPOLA製品にしようと決めた」
「あのCMは本当にPOLAが使いたくなる」
これまでは、他社の化粧品を買っていた女性たちの間で、購買運動のような動きが広がっているようです。
現在は、テレビでのCM放送はしていないそう。しかし、このCMが、日本社会に大きな問題提起をしたことは間違いありません。まずは一度見てみてください。あなたは何を思いますか?
(文・明日陽樹/考務店)