●いま新体操が熱い!
スポーツといえば、サッカーや野球、陸上などが話題になることが多いですよね。たしかに、華やかなイメージがありますが、ここ数年、男子新体操も注目されています。その理由は…「鹿児島実業高校」。
全国大会に出場する実力を持ち合わせながら、演技内容はちょっと“おふざけ”。毎年、流行したものやみんなが知っている曲を使うなど、ユーモア満載の演技を披露。他の学校とは一線を画す存在として、人気を博しているのです。
●モットーは「観客の笑顔が見れたら全て良し」
多くの学生が「全国大会で優勝」という大きな目標を掲げ、日々、練習に励むなか、ユーモア要素が強い鹿児島実業の演技は、バッシングされることも少なくなかったといいます。
しかし、まわりに何を言われても、自分たちのスタイルを貫き通した結果、今では“禁断の鹿実(かじつ)”と呼ばれ、インターハイの名物に。
彼らのモットーは「観客の笑顔が見れたら全て良し」。一般的に、マイナースポーツに分類される新体操に、興味を持つきっかけになっているとも言われています。
●今年のテーマは?
同校の今年のメインテーマは、「ウルトラセブン」。髪型もモヒカンにして、ウルトラセブンをイメージしているそう。ほかにも、「五郎丸ポーズ」や「ポッキーダンス」、「安心してください、はいてますよ!」など、たくさんの小ネタが凝縮されています。
ネット上でも、
「努力の伴った悪ふざけだから人を笑わせ、感動させられるんだね」
「毎年楽しみですw」
「この人達がいなかったら新体操という競技は一生スルーしていた」
「演技のレベルはもちろん、衣装といい髪型といい、見事だ。あっぱれだ」
絶賛の声が続々! 8月10日に公開された動画は、早くも約180万回再生を記録。“真剣にふざける”彼らの雄姿を、ぜひご覧ください。
残念ながら、結果は23校中21位だったそう。それでも、観客の心はグッと掴んだはずです。たった3分間の演技のために、青春の3年間を費やした彼らの集大成。この動画を見れば、笑顔になること間違いなしですよ。
(文・明日陽樹/考務店)