
朝日学生新聞社が調査!
朝日学生新聞社が、今年6月、小学校1~6年生の男女とその保護者(各723名)を対象に「ゲームと学力の関係」についてのアンケート調査を行いました。世間で危惧されているほど、ゲームと成績の関係はないのでは? という意見もありますが、実際はどうなのでしょう?
1日の勉強時間に差は?
まずは、723名の小学生たちに投げかけた「1日の宿題・勉強時間(分)」という項目から見ていきましょう。結果は以下の通り。
□1日の勉強時間
・ゲーム禁止(27名):92.2分
・ゲームOK(575名):80.3分
・全体(723名):81.4分
ゲームを禁止されている子どもたちのほうが、ゲームを許可されている子どもに比べ、10分ほど勉強時間が長いようです。とはいえ、ゲームを許可されている子どもたちも、毎日1時間以上は宿題や勉強に取り組んでいることが判明。この結果を見ると、ゲームをするからといって勉強しないわけではなく、また、ゲームをしないからといってたくさん勉強するわけではないということがわかりました。
親は子供の成績をどう思っているの?
続いて、「子どもの成績をよいと認識する親の割合」を見ていきます。はたして結果は?
□子どもの成績がよいと思う親の割合
・ゲーム禁止(27名):92.6%
・ゲームOK(575名):92.5%
・全体(723名):93.2%
ゲームの有無にかかわらず、ほとんどの親が「自分の子どもは成績がよい」と感じているようです。親の立場から見ても、ゲームと成績を結び付けて考えるのは少数派なのかも?
ゲームが勉強に役立った経験あり!?
本調査では、「ゲームが勉強に役立ったことがあったか」という質問も。意外にも、多くの子どもたちが「役に立った」と実感しているようで、全体の44.0%の子どもたちが「ゲームが勉強に役立ったことがある」と回答。
□具体的にどんなことに役立ったのか?
1位)いろんな知識が身についた(65.1%)
2位)集中力が上がった(23.0%)
3位)計算問題が早くなった(22.0%)
ゲームには、様々なジャンルがありますが、歴史を題材にした作品も多く存在します。また、自分で考えてクリアしようとすることで、思考力が、敵にやられまいとすることで集中力が養われるとの意見もあるようです。
多くの子どもたちが、ゲームを勉強に生かしているようですが、やりすぎは禁物。なかには、睡眠時間を削ったり、学校を休んだりしてまでゲームに熱中している人もいます。ゲームと勉強のバランスを考え、日常生活に支障をきたさないよう、心がけたほうがよさそうです。
(文・明日陽樹/考務店)