これから投資デビューしたい人におすすめ!「学びの投資」ではじめの一歩

これから投資デビューしたい人におすすめ!「学びの投資」ではじめの一歩

物価はいろいろ上がっているけれど、お給料はそれほど増えない日本の現状。そんな中、投資で収入アップを考えている人も多いのでは? そこで、これから投資を始めたい人におすすめの「学びの投資」について、ファイナンシャルプランナーの佐藤さんがわかりやすくレクチャー。

まずは証券会社で口座を作ることからスタート

投資が初めての人は何から始めたらいい?

「まずは口座開設です。いざ投資を始めようと思っても、口座がなければスタートできません。開設だけなら費用はかかりませんので、今すぐ投資を始めるつもりがなくても、あらかじめ作っておいた方がいいでしょう。なお、銀行口座と違ってマイナンバーが必要なので、事前に用意をすることも忘れずに。

口座には、いろんな種類がありますが、基本的に特定口座(源泉徴収あり)を選んでおけばよいです。この口座なら、税金の計算は証券会社がやってくれますし、確定申告も不要です。加えて、NISAという投資の利益が非課税になる口座も合わせて作っておくといいでしょう」(佐藤さん)


どの証券会社で証券口座を作ったらいい?

「大手のネット証券の証券口座がおすすめです。幅広い商品を選ぶことができ、手数料も比較的安く済みます。しかも、口座開設で迷っても電話などで気軽に相談しながら手続きを進めることができます。

また、最近は投資初者の方向けに画面がシンプルで取引しやすいことを売りにしたスマホ専用の証券会社も増えてきています。気になる会社があれば、こういった証券会社で開設してみてもいいでしょう。なお、証券口座は複数持つこともできるので、気になる会社が複数あれば、2つ以上作ることも可能です(NISA口座は1社のみ)」(佐藤さん)

投資が初めての人は小額での投資の練習から始めるのがコツ

金融商品は何を買ったらいい?

「自分の気になる商品やサービスを提供している会社があれば、その会社の株式を買ってみるといいでしょう。逆に思い当たるものがない方は、手数料が低めの投資信託をどれか買ってみるといいでしょう。
大切な点は、小額で練習のつもりで買うことです。買う商品にはあまりこだわらず、まずは買ってみることが重要です。投資が初めての方であれば、まずは投資を体験すること、言い換えれば、『投資の練習』をすることが大切だからです。これを私は、資産形成の投資とは分けて『練習の投資』と呼んでいます」(佐藤さん)


どうして練習が必要なの?

「投資は車の運転と似ているからです。車に乗るとき、いきなり車を買って路上で運転する人はいませんよね。そんなことをしたら事故に遭ってしまいます。まずは教習所に通って運転の知識やスキルを学び、免許を取ってから路上デビューします。投資も同じです。いきなり、お金を増やそうと思って投資を始めても、事故(お金がかえって減ってしまう)に遭うかもしれません。だからこそ、自主的に仮免期間を作り、投資の知識やスキルを体験学習で学ぶ期間を作ることが必要です」(佐藤さん)


どうやって練習したらいい?

「投資をする前後に、お金の日記(私はマネーダイアリーと読んでいます)を書いて練習するのがおすすめです。買いたい商品を買う前後の気持ちを書いたり、投資した後の気づきや学びを書いたりする形です。マネーダイアリーを書いていくと、自分なりに『こうやったときに投資がうまくいく』、逆に『ああいうときに投資に失敗する』、『これくらいまでなら下がっても我慢できる』というふうに、自分なりの投資のやり方が見えてきます。このように、体験学習で投資の知識やスキルを身につけると同時に、投資のリスクを体験する流れです。
詳細は私の著書『“こわい”がなくなる投資1年生の教科書――マネトレ投資法で始める資産形成』に書いていますので、ご興味のある方は参考にしてみてください」(佐藤さん)

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