【管理栄養士監修】緑黄色野菜とは?簡単な見分け方や種類・栄養について解説【野菜不足対策】

【管理栄養士監修】緑黄色野菜とは?簡単な見分け方や種類・栄養について解説【野菜不足対策】

緑黄色野菜の栄養

緑黄色野菜はカロテンの豊富さはもちろん、鉄やカルシウムを豊富に含むものも多く、淡色野菜に比べて栄養価が優れているものが多くなっています。

それぞれの栄養素の働きや体に与えるよい効果について解説します。

カロテン

カロテンは体内でビタミンAとして利用され、粘膜や皮膚を乾燥から守る働きや、免疫機能の維持、眼の健康維持に欠かせない働きがあります。

ビタミンAの不足により粘膜が乾燥すると、感染症にかかりやすくなることが知られています。

鉄は血液中のヘモグロビンの材料となり、鉄欠乏性貧血の予防に欠かせません。

ヘモグロビンは全身に酸素を運搬する働きがあるため、不足することで息切れや疲れやすさなどの症状を起こす貧血の原因となることがあります。

カルシウム

カルシウムは骨の材料となるため、骨の健康づくりに役立ちます。

ほかにも、血管の収縮と拡張、血液の凝固、筋収縮などの働きもあり、私たちの体に欠かせない栄養素です。

ビタミンC

ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンが合成される際に必要です。

また抗酸化作用により、老化やがん、動脈硬化、免疫機能の低下の原因となる活性酸素を取り除く働きもあります。

緑黄色野菜の目標は1日120g以上

さまざまな栄養素を含む緑黄色野菜は、1日120g以上摂取することが目標とされています。

野菜のトータルの摂取目標量は350g以上であるため、緑黄色野菜が3分の1となる計算です。

これは厚生労働省による「健康日本21」に示されている目標量です。

これは緑黄色野菜にカルシウムが豊富であることから、カルシウム摂取量の増加を目的として目標値とされています。

緑黄色野菜の現状の摂取量は20歳以上で85.1gとなっており(※)、あと35gほど足りません。

次から紹介するコツを参考に、ぜひ緑黄色野菜を意識して取り入れましょう!

※参照:厚生労働省「健康日本21」厚生労働省「令和元年「国民健康・栄養調査」の結果」