妊娠中、赤ちゃんのためにママは何を食べればいい?【助産師が解説!】

妊娠中、赤ちゃんのためにママは何を食べればいい?【助産師が解説!】

妊娠中の食事は赤ちゃんにも影響があるのかなと気になる妊婦さんは多いのではないでしょうか。今回は、妊娠中に摂ったほうがいい栄養と食材を助産師の高杉さんに教えていただきました。

骨の形成と病気予防のビタミンD

ママや赤ちゃんの骨の形成に欠かせない栄養素です。最近では、体の免疫機能や病気の予防に役立つ可能性もあるとわかってきています。ビタミンのなかで唯一体内で合成できます。そのためには紫外線に当たる必要があるので、適度に日光に当たることも必要ですね。

*「ビタミンD」が含まれている食材
きのこ類や魚介類に含まれています。

善玉菌とプレバイオテックス

近年注目されている、「腸活」という言葉を聞いたことはありますか。腸活とは「腸内フローラ(腸内細菌叢/ちょうないさいきんそう)」の善玉菌を増やすことで、ママや赤ちゃんの免疫機能を高めることです。腸活のためには善玉菌とプレバイオテックスを含む食品を摂取することが大切です。善玉菌は主にビフィズス菌と乳酸菌があります。プレバイオテックスとは善玉菌を増やす食品のことです。

*「プロバイオテックス」と「プレバイオテックス」を含むおすすめ食材
善玉菌はビフィズス菌を含むヨーグルト、善玉菌を増やすプレバイオテックスはオリゴ糖や食物繊維を豊富に含む根菜類などがあります。

妊娠初期はつわりもつらく食事を摂取することが難しいママもいると思います。妊娠初期は、ママに備わっている栄養で十分に赤ちゃんは育つので、 あまりにも何も食べられないような場合には、無理に食事で摂取しなくても葉酸のような初期に必要な栄養はサプリで補いましょう。そして、つわりが落ち着いた妊娠中期ごろから食事に気をつけていきましょう。また、母子手帳にも「妊娠中と産後の食事の目安」が載っており、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかが一目でわかるようにイラストになっていますので、そちらもぜひ参考にされるといいでしょう。

おなかの赤ちゃんの成長を感じながら、楽しく、おいしく、ママと赤ちゃんにいいものを摂っていきたいですね。

※)海老澤元宏, 伊藤浩明, 藤澤隆夫・監, 小児アレルギー学会・作:食物アレルギー診療ガイドライン2016.協和企画.東京.2016.

監修者・著者:助産師 高杉絵理

大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。

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『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんの成長に合わせて一人ひとりに必要な情報を、毎日個別にカスタマイズしてお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。 妊娠してから1歳までのお子さまを持つかたに向けて、毎日新しい、役立つ情報をお届けします。 日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。
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