人見知りを自称する人の多くは、“初対面の相手”を怖がる傾向があります。でも、怖がってちゃダメ! なぜなら、
「初対面は“なりたい人”になるチャンス」
なんです。当たり前のことですが、初めて出会う人は、アナタがどういう女性なのかをまったく知りません。だから、初対面は“アナタが理想だと考えている自分”を、相手に一からイメージしてもらえる絶好のチャンス。
ただし、その“理想の自分像”は、なんでもいいわけじゃない、と対人心理カウンセラーの羽林由鶴さんは警鐘を鳴らします。
「なりたい人を“社交的なアナタ”にだけは絶対しないでくださいね。無理して演じると、あとで苦しむことになっちゃいます。アナタは、合コンに行くOLさんじゃなくて、“ママ”なんです。“ママ”であることを“自分”より後回しにしないでね。“いっぱいのママ友に囲まれて楽しそうにしている優雅な自分”よりも、“アナタと一緒にいて子どもが楽しそうにしている素敵なママ”を理想として目指しましょう」
こう自覚した上で、『人見知りには“型”がある?』という記事で述べた「ピエロ型」「開き直り型」「MIX型」という、3つの人見知りのタイプ別にその対処法を考えると、おのずと答えは出てくると羽林さんは言います。
「自分が『ピエロ型』だと思うママは、子どもがいじめられるから他のママたちとも仲良くしなきゃと思い込みがちです。2歳を越えたら、子どもでも子ども同士なりの距離感の取り方を学び始めます。親は見守りに徹すること。大ケガや命に関わる危険だけ気をつけてあげてください。重要なのは、子どもだけで遊ばせてあげること。“親同士の関係=子ども同士の関係”だと考えることは、子どもの成長の邪魔をしてしまいます。自分でお友だちを作れる子どもにしてあげましょう。
自分が『開き直り型』だと思うママは、“私はダメなママ”なんて自分を責めたりしないでね。たしかにママ友同士が仲よさそうにしゃべっているところを見ると、楽しそうに感じちゃうかもしれない。でも、あの中にもややこしい話はいっぱいあるんです。実際、私の元にカウンセリングを受けに来るママさんは、『あのママさんグループに入りたいなあ…』と悩んでいる方より、ママ友グループに入っていることによるストレスを感じている方のほうが圧倒的に多いですから。
自分が『MIX型』だと思うママさんは、そのほとんどが、自身が『ピエロ型』なのか『開き直り型』なのかがブレていること自体に悩んでいるケースなんです。だから、取り急ぎ『私はどっちのほうが楽なのか?』を冷静に見つめ直してみてはいかがでしょう?」