
子どもが被害者になりやすい犯罪 誘拐・わいせつ・暴行・恐喝
弱者である子どもを狙う犯罪は後を絶ちません。特に子どもが被害に巻き込まれやすい重大な犯罪として、「誘拐」、「わいせつ行為」、「暴行・恐喝」があります。男の子ママのなかには、「自分の子はわいせつ被害に遭うことはない」と安心している人もいるかもしれませんが、男の子を狙ったわいせつ行為もあるので注意が必要です。
「迷子になった犬を探してほしい」言葉巧みな犯罪者に注意
犯罪者は子どもが一人でいるところを狙うことが多いので、常に複数人で行動して、異変に気づいたらすぐに周囲の大人に知らせる習慣をつけさせましょう。また、「一緒にゲームしようよ」や「迷子になった犬を探してほしい」など、言葉巧みに子どもを誘い出す事件も多発しています。我が子には、日ごろから知らない人にはついていかない、知っている人でも「家の人に聞いてから」と言うようにさせてください。
そして、わいせつ事件は、恥ずかしい、親に叱られるかもしれないなどといった理由で、周囲に被害を報告できない子どももいます。その他の犯罪も「親に言ったらもっとひどい目に遭わすぞ」と脅され、言い出せない場合があるので、毎日異変がないか子どもの様子をしっかり見てあげることがとても重要です。
犯罪者が好む場所とは…
犯罪者が好む場所は人目に付きにくく、何かあっても逃げやすい場所だそう。例えば手入れがされていない公園や空き地。草が刈り取られていないと、人が来ないことが想定できるので、犯罪の場になってしまう可能性もあります。
また、集合住宅などに多い、囲いのある駐輪場もキケン。物陰になり、外から見えにくいため、犯行しやすいのです。同様に階段や、踊り場なども物陰に隠れやすいので、子ども一人で遊ばせないように。
友達の家や、塾・習い事への行き帰りは、防犯対策としてなるべく一人にさせないようにするのも効果的。もし何かあったら大声を出せる練習をさせたり、防犯ブザーを持たせ、いざという時に使えるように練習しておくと◎。
ちなみに、マンションのエレベーターで二人きりになった時に襲われる可能性もあります。エレベーターに、知らない人と二人で乗らないようにすること、一人で乗っている時に知らない人が乗ってきたら、すぐ近くの階で降りるようにさせましょう。
子どもの生活範囲を一緒にまわり、どこがキケンなのか、どういう行動を取れば良いのか、日ごろから子どもの防犯意識を高めるトレーニングをして、犯罪に巻き込まれないように、家族でしっかり話し合ってみてくださいね。
(文・山本健太郎/考務店)