【冷蔵庫の節電】今すぐできる電気代を節約する方法

昨今の電気料金の値上がりにより、節電を気にされている方も多いのではないでしょうか。家電の中でも冷蔵庫は消費電力が大きいため、節電をすることで節約や省エネにつながります。この記事では、今すぐできる冷蔵庫の節電方法について、節約アドバイザーの和田 由貴さんに教えてもらいました。

冷蔵庫の消費電力は、家庭で2番目に大きい

経済産業省資源エネルギー庁が公表している「家庭における家電製品の一日での電力消費割合」によると、「冷蔵庫」は「エアコン」に次いで2位となっています。電源を入れたときから稼働し続ける、電力消費量の多い家電の節電をすることは節約につながるので、しっかりと意識することが大切です。

参照元:経済産業省資源エネルギー庁「家庭における家電製品の一日での電力消費割合」

冷蔵庫の電気代を節約する5つのポイント

冷蔵庫の電気代を節約するためには、「冷蔵庫の冷気を逃さない」「冷蔵庫に負担をかけない」等のポイントがあります。ここからはすぐに実践できる冷蔵庫の節電方法をご紹介します。

1.ドアの開閉回数を減らし、開けている時間も短くする

ドアの開閉回数が多いと庫内の冷気が逃げて庫内の温度が上がり、再び冷やすために多くの電力を消費します。さらに食品を探したり、食品の整理をしたりする際に、長い間ドアを開けていると、庫内の温度が上昇してしまい、再度冷やすために消費電力が増えます。

ムダなドアの開閉回数は極力減らし、開けている時間を短くして庫内の冷気を逃さないように心がけましょう。ドアの開閉時間を短くするために、庫内をこまめに整理整頓し、食品を見つけやすい状態にしておくのもポイントです。ドアの閉め忘れや半ドアにも気をつけましょう。

2.熱いものは冷ましてから入れる

調理したばかりの熱い食品をそのまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上昇し、冷やすために余分な冷却運転が必要になるばかりか、ほかの食品の鮮度にも影響を及ぼしかねません。そのため、熱いものは室内で十分に冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。

3.「冷蔵室」は、食品を詰め込みすぎないように注意する

冷蔵室に食品を詰め込みすぎると冷気の流れが滞り、電力をムダに消費する原因になります。冷蔵室に食品を入れるときは適度なすき間をつくり、冷気が室内全体にいきわたるようにしましょう。すき間をつくることで奥の食品まで見やすくなるため、食品ロスにも役立ちます。
一方、冷凍室はしっかり凍っている冷凍食品や食材であれば、お互いを冷やしあうため、冷凍室にぎっしりと隙間なく詰めた方が省エネになります。その際、ケース内に刻印の「食品はここまで」の表示を目安に、飛び出さないようにしてください。

4.冷蔵庫を壁から離して放熱スペースを確保する

冷蔵庫の周囲が壁で覆われていたり、冷蔵庫の上にものが置いてあったりすると放熱がしにくくなり、庫内の冷えが鈍くなったり、消費電力が増えたりする原因になります。
近年の冷蔵庫の場合は、背面はぴったり壁についていても問題がない場合がほとんどですが、冷蔵庫の周囲は冷蔵庫の容量に見合った放熱スペースを確保し、冷蔵庫の上にはものを置かないようにしましょう。また、冷蔵庫の側面はマグネットがつく材質ですが、マグネットで紙などを貼るのも冷蔵庫の放熱の妨げになるためやめましょう。

5.その他の注意点!「ドアパッキン」や「定期的な掃除」も大切

冷蔵庫が古くなるとドアパッキンが劣化して庫内の冷気がもれて余計な電力がかかる場合があります。「ドアの開閉が弱い」「ドアが閉まりにくい」「紙をはさむと落ちる」といった症状がある場合には、ドアパッキンの交換の修理を依頼しましょう。

さらに冷蔵庫の背面や底面にホコリがたまると放熱しにくくなり、消費電力が増えます。電源プラグのホコリは火災の原因にもなるため、お使いの冷蔵庫の取扱説明書に従って、年に1回は見えないところの掃除をしましょう。

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