バターナッツカボチャで美活のすすめ
バターナッツカボチャは、南アフリカが原産といわれますが、日本カボチャの仲間です。ひょうたんやピーナッツの形と似ているため、別名ピーナッツカボチャとも呼ばれています。
皮は薄い緑や肌色に近く、なめらかな手触り、中身は鮮やかなオレンジ色。下の丸く膨らんだ部分にのみ種があり、可食部が多いのがうれしいところ。バターナッツという名前の通り、バターのようななめらかさとナッツのような風味、ねっとりとした食感が特徴です。
栄養価としては水溶性ビタミンのビタミンB群、ビタミンC、脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、βカロテン、ミネラルとしてカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、さらに水溶性と不溶性、両方の食物繊維が含まれています。これらの成分から、抗酸化作用、抗炎症作用、疲労回復、むくみ改善、新陳代謝促進、便秘改善などが期待できますね。
バターナッツカボチャの食べ方&より美味しくするための工夫
バターナッツカボチャは普通のカボチャよりもクセがなく、あっさりとした甘みがあります。生で食べることもできますが、火や熱を加えるとその甘さが引き立つのに加え、βカロテンなどの抗酸化成分の吸収率もアップします。
もっとも簡単でおすすめの調理法は、皮を剥いて種を除き、スライスしたバターナッツカボチャにオリーブオイルと塩こしょう、お好みのスパイスを振りかけてオーブンで焼く、というもの。硬そうな見かけに反して皮はうすく、ピーラーで簡単に剥くことができます。
ただし皮を剥いたあとのバターナッツカボチャにはぬめりがあり、切るときに滑りやすくなるので注意が必要です。
熱が通りやすくすぐに軟らかくなるので、ポタージュスープも定番の調理法。スイートポテトならぬスイートパンプキン、プリンなどのスイーツにもなります。砂糖の量は控えめにして自然の甘さを生かすと、小さなお子さんでも食べやすいでしょう。
また、その変わった形をそのまま器として使い、グラタンにすると見た目も楽しく食卓が華やかになります。来たるハロウィンに向けて、一風変わったおもてなしレシピとしても活躍しますよ。
最後にひとつ豆知識をお伝えします。
スーパーで売られているカボチャはすでに食べ頃を迎えていることが多いですが、道の駅などの直売所で購入したバターナッツカボチャは、収穫してまだ日が浅いことがあります。その場合は、すぐに食べずに風通しの良い冷暗所で数週間置いておく【キュアリング】を行うと、追熟がすすみしっかりした甘みが味わえます。直売所で見つけたバターナッツカボチャの味が薄かった…という経験のある方はご参考までに。
あまりスーパーでは出回っていないバターナッツカボチャですが、見かけたら是非お手にとってみてくださいね。