人口甘味料は危険?種類や特徴をはじめWHOのガイドラインも解説【管理栄養士監修】

人口甘味料は危険?種類や特徴をはじめWHOのガイドラインも解説【管理栄養士監修】

人工甘味料の上手な取り入れ方

人工甘味料を取り入れるときは、下記を参考に上手に活用しましょう。

甘いものを楽しみたいときに使う

ダイエット中の息抜きや楽しみのひとつとして甘いものを食べたくなったとき、人工甘味料を使ったものを楽しむのもよいでしょう。

人工甘味料を使ったカロリー・糖質オフの嗜好品は、甘い飲み物だけでなく、ゼリー、アイスクリーム、ケーキなど、さまざまなものがあります。

食べても罪悪感が少ないため、気持ちを切り替えて無理なくダイエットを進められるでしょう。

砂糖を多く使う料理に使う

甘めの煮物や甘辛い料理を作るときなど、料理に砂糖をたくさん使いたいときに、人工甘味料を活用するのもよいでしょう。

例えば砂糖大さじ3杯では、カロリーは106kcal、糖質は26.8gであり、料理のカロリーを一気に高くしてしまいます。

人工甘味料を使うとカロリーと糖質の量をゼロにできるため、ダイエットに役立ってくれるでしょう。

2023年5月WHOが「人工甘味料を推奨しない」と発表

2023年5月、人工甘味料についてWHO(世界保健機関)からガイドラインが発表されました。(※)

ガイドラインでは「体重管理や糖尿病などのリスク軽減のために人工甘味料の使用は推奨しない」とされています。

これは、短期的な摂取では効果がみられるという報告があるものの、長期的な摂取では、2型糖尿病、心血管疾患、死亡率の増加などのリスクがみられたという報告があるためです。砂糖のとりすぎを防ぐために人工甘味料に置き換えるのではなく、甘い食べ物や飲み物全般を減らすことが大切だということも書かれています。

繰り返しお伝えしているとおり、人工甘味料に頼りすぎないことが大切であるといえます。活用する場合は、先ほど紹介した取り入れ方をぜひ参考にしてみてください。

なお、WHOのガイドラインでは、糖尿病の方は対象外とされています。

※:WHO guideline「Use of non-sugar sweeteners」