私にとっての持続可能な働き方。#3 シャークジャーナリスト・沼口麻子さん

自分のため、誰かのため、世界の問題のため…アクションを起こしたことで、新しい転機を迎え自分らしく輝けるようになった人の女性たちに話を聞きました。3人目はシャークジャーナリスト・沼口麻子さんです。

“一度は決別したサメと歩む人生。悩んだ末、自然と原点に帰りました”


撮影/山田鉄也

今の仕事は、SNSで突然「私はシャークジャーナリストです」と名乗ることから始まりました。それまでは、大好きなサメなどの研究をしながら海洋学系の大学院まで進んだものの、一度は就職のため海の世界から引退。しかし、社会人7年目に体調を崩してしまい、仕事も思うように続けられず…悩んでいた時に出合ったのがキャリアコーチングです。講座に参加すると、これまで関心があったことを分析しながら、自分の価値観をすり合わせて何を仕事にしていくべきか、ビジネスモデルを立ててくれました。その結果、今の仕事にたどり着いたんです。


大学4年〜大学院は小笠原を拠点に、研究のほか小笠原水産センターでアルバイトも。写真はハチワレ解剖前の様子。


標本作りの様子。頭やアゴ部分の皮や肉を削いで、標本に。


沼口さんが主催する、年に一度サメ好きが集まるコミュニティイベント「サメサメ会議」にて。

まずは認知度を上げて、自分をブランディングするという教えのもと、SNSでサメについての情報発信をして「この人からサメの話を聞きたい」と思わせるようにアピール。すると半年後、いきなりテレビのクイズ番組の仕事が飛び込んできて、これを皮切りに徐々にサメにまつわる仕事が来るようになりました。サメ好きが集まるコミュニティも作り、現在は有料オンラインサロンも運営しています。今年月からは宮城へ移住し、サメの体験施設を作るべく奮闘中です。

シャークジャーナリストとして動き出すためのアクション

・キャリアコーチングを受けてビジネスモデルを設計。
・SNSを駆使して自分をブランディング。
・コミュニティをフル活用して、仲間作り。


沼口麻子 シャークジャーナリスト

ぬまぐち・あさこ/東海大学海洋学部、同大学院海洋学研究科水産学専攻修士課程を経て2004年にIT企業に就職。退職後、シャークジャーナリストとして活動。著書に『ホホジロザメ』(福音館書店)など。

text : Ami Hanashima

No. 1221


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