私にとっての持続可能な働き方。#2〈まちのてらこや保育園〉高原友美さん

自分のため、誰かのため、世界の問題のため…アクションを起こしたことで、新しい転機を迎え自分らしく輝けるようになった人の女性たちに話を聞きました。2人目は〈サムライウーマン〉代表取締役、まちのてらこや保育園代表の高原友美さんです。

“働く女性たちがサステナブルに生きていけるように支えていきたい”

“女性に生まれてよかった”と思える人を増やしたいという大きなテーマが私の中にずっとあって、出身地の岡山から上京したのも、女性をサポートする仕事をしたいと思っていたからです。初めは海外に目を向けていましたが、商社に就職後、産休後の仕事復帰に悩む先輩を見て、社会で闘う日本の女性たちにアプローチしようと決心しました。
会社という大きな組織に守られながらだと、自分の限界までアクセルを踏み込んで働けないと感じた私は、会社を立ち上げることに。退職を決めたタイミングでの中央区観光大使の活動は、伝統と文化が色濃く根付く日本橋に、地域と子育て世帯を繋ぐ保育園を作ろうと考えるきっかけとなりました。


第32代中央区観光大使・ミス中央での活動の様子。地域のイベントにも参加。「観光大使の活動は、街の人と交流するきっかけになりました」


2021年にキッズデザイン賞・消費者担当大臣賞を受賞。地域に保育の場を開き「まち全体が保育園」というコンセプトが認められた。


ビルイン型の保育園。

保育業界未経験の私は、保育補助のアルバイトで園の一日の流れや子どもとの関わり方などを全て現場から学びました。振り返ってみると、どんなことにも「もしかしたらできるかも」と可能性の芽を信じて、挑戦してきたような気がします。
これからも働くお母さんたちがサステナブルに生きていける環境作りをしていきたいです。子どもたちとお母さんの笑顔が私の原動力です。

女性をサポートできる社会を作るためのアクション

・中央区観光大使の活動を通じて、地域と交流。
・働く女性に寄り添う会社を設立。
・未経験の業界を学ぶためにアルバイト。


高原友美 〈サムライウーマン〉代表取締役、まちのてらこや保育園代表

たかはら・ともみ/大学卒業後、大手商社に営業職として勤務。退社後、2014年に〈サムライウーマン〉を設立。翌年開園したまちのてらこや保育園は、2020年4月に認可外から中央区の認可保育所に移行。

text : Ami Hanashima

No. 1221


新しい暮らしを考える26のアイデア。/阿部亮平 ( Snow Man) 2023年05月26日 発売号

新生活が落ち着いた今、より心地よく暮らすためには?働くこと、誰かと話すこと、自然を身近に感じること…など、自分にとっての心地よさが、誰かにとっての心地よさにもつながるアイデアやヒント26個をA to Zで紹介します。そしてHanakoは今号で創刊35年。なかでも「スイーツ特集」は、代名詞的特集の一つとして人気コンテンツに成長しました。特別付録では、ティラミス、ナタデココなど熱狂的なファンを生み出したスタースイーツや、今や世界を舞台に活躍するスターパティシエたちへのインタビュー、懐かしのスイーツ特集アーカイブなどをた …

もっと読む

関連記事:

Hanako.tokyo
Hanako.tokyo
ちょっと素敵な生活を送りたい女子のためのライフスタイル誌『Hanako』の公式ウェブサイト。グルメ、ビューティ、スイーツ…毎日情報更新中!
ちょっと素敵な生活を送りたい女子のためのライフスタイル誌『Hanako』の公式ウェブサイト。グルメ、ビューティ、スイーツ…毎日情報更新中!