スマホ起因のストレートネック、改善法

第16回 インターネットメディア「STANDBY」
正しいスマホ操作の姿勢をとれば、片手の場合はちょっとスマートに、両手の場合はちょっと可愛らしく見える気も…。「ストレートネック」予防と自身のイメージづくりに一石二鳥?  写真:xiangtao / PIXTA(ピクスタ)
正しいスマホ操作の姿勢をとれば、片手の場合はちょっとスマートに、両手の場合はちょっと可愛らしく見える気も…。「ストレートネック」予防と自身のイメージづくりに一石二鳥? 写真:xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

首や肩のコリがひどい――実はスマホを操作する時の姿勢が原因かも? 首の骨が歪んだ状態である「ストレートネック」が深く関係しており、放っておくと鬱症状につながる危険もあるという。 そこで、川井筋系帯療法治療センター院長の川井太郎先生に、ストレートネックの確認方法と対策を教えてもらった。

ストレートネックとは、頭を支える首の負担が大きくなり、本来は湾曲している首の骨が真っすぐになってしまった状態のこと。川井先生によれば、この状態になると首や肩、背中、腰などにコリや痛み、しびれが出やすくなるばかりか、背骨が変形したりヘルニアになったりすることもあるという。 また、慢性的に続くと自律神経の働きに影響が出て、めまいや動悸、疲労感といった自律神経失調症の症状 が現れ、ついには鬱症状に陥ることもあるそうだ。

スマホを操作する場合、うつむきがちになるが、これがストレートネックを誘発する。 スマホが広く普及した今、誰がなってもおかしくないもの。まずは、自分がストレートネックかどうかチェックしてみよう。

【チェック方法】

方法1:壁に背中とかかとをつけ、顔を真正面に向けて立つ
方法2:顔を正面に向けて立った状態で、横から耳と肩の位置を誰かに確認してもらう

方法1の場合、“後頭部が壁についていなければ”、方法2の場合は、肩よりも耳が前にあれば「ストレートネック」の可能性がある。さっそく試してみると、これが意外に当てはまるはず…しかし、ご安心を。川井先生によれば、次に紹介する体操で“ストレートネック”が改善されるとのこと。

【改善体操】

手順1:尾てい骨が背もたれに当たる位置まで深く椅子に座る
手順2:体はそのままで顔をうつむかせ、両手を首の後ろに当てる
手順3:ゆっくりと体を後ろにそらし、指で首を軽く押しながら顔を上に向けていく
手順4:顔を上に向けた状態で、2~3回ゆっくりと軽く息を吐く
手順5:顔と体をゆっくり元の位置に戻し、両手を首から下ろす

この動きを2~3回繰り返すと、首周りの筋肉がほぐれていく。ただ、これはあくまで改善方法。そもそもストレートネックにならないための“正しい姿勢”も教えてもらった。

【スマホ操作の正しい姿勢】

・尾てい骨が背もたれに当たる位置まで深く椅子に座る
・背もたれに軽く寄りかかる
・スマホを顔の高さまで上げる

これが基本のカタチ。さらに腕の形が重要だという。

〈スマホを両手で扱う場合〉
・胸の前で肘と肘を合わせるように腕を寄せて両脇を締める
・腕は伸ばさずに立てる

〈スマホを片手で扱う場合〉
・スマホを持つ方の腕を立てる
・反対側の手を、スマホを持つ肘の下にそえる

上記2点を実行してもらい、症状が改善、あるいは症状がなくなることにつながれば万々歳。ただ、重症化した場合には医師に相談することをオススメしたい。
(川田椅子)

【関連リンク】

スマホ操作時の正しい姿勢とは?

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世の中を切り取るインターネットメディア「STANDBY」が配信する記事です。
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