不倫疑惑のある有名人カップルのものとされるLINEのトーク画面が週刊誌に”流出”したことで「LINEのセキュリティは大丈夫か?」と、思わぬ波紋も広がったことを覚えているだろうか?
適切にパスワードを管理していれば、やりとりの内容が流出することはないというが、日常的に使うツールだけに、今一度そのセキュリティについておさらいしておきたい。そこで、LINEの広報担当者に、セキュリティを万全にする方法について聞いた。
●推測されにくいパスワードを、端末とアプリ両方に設定する
まずは、端末本体やLINEアプリにパスワードをかけたうえで、端末の管理を徹底することが大切だ。広報担当者いわく、「iPhoneやAndroidなど、すべてのスマホ端末はパスワードをかけることができるため、第三者が端末を手にしてもパスワードが分からない限り、中身を見ることはできません。また、LINEのアプリにも『パスコードロック』があり、パスワードを入力しないと開くことができないよう設定することができます」とのこと。パスワードも安全性の高いものになるよう、定期的に見直しするといいだろう。
●スマホのロック時は「トーク内容を表示しない」設定にする
スマホがロックされている時は、「プッシュ通知」でトーク内容が画面に表示される。「すぐ内容がチェックできて、便利な機能ですが、メッセージが届いた際に、誰かに内容をのぞき見されてしまう可能性も。そこで、LINEアプリ内の『設定』から『通知』を選択し、『メッセージ内容表示』をオフにしましょう。メッセージ内容を非表示にできますよ」(LINE広報担当者、以下同)
●複数端末からの同時ログイン(PCからのアクセス等)を禁止する
LINEにはスマホ以外にも、PCやタブレットからもログインできる。しかしパスワードを知られてしまった場合、他の端末からアクセスされる可能性も…。しかしそうした不正ログインを防ぐ機能がある。
「PCからLINEを利用する際は、初回ログイン時のみランダムな4桁の認証番号が発行され、その番号をスマホのLINEに入力して本人確認をする手順があります。そのため、認証していないデバイスから、誰かが自分のPC版LINEにログインしようとしている場合は、スマホ版LINEに認証番号の入力画面が表示されるので、『誰かが不正にログインしようとしているかも?』と気が付くこともできます」
ただ、パスワードが知られてしまうと、自分が普段使用しているPCから、LINEを覗かれてしまう可能性ももちろんある。「主にスマホでしか使わない場合は『設定』から『アカウント』を選択し、『ログイン許可』をオフにするといいでしょう。PCやタブレット端末からのログインができなくなります」
上記3点を徹底していれば、メッセージが流出することはまずないそう。ちなみに以前世間を騒がせた「ゲス不倫騒動」で流出の原因ではないかと疑われていた「クローンiPhone」(※まったく同じデータ内容のiPhoneをもう一台作ること。自分のiPhoneのクローンを第三者が作った場合、オリジナルとまったく同じメッセージがクローン側にも届いてしまう)からのアクセスについても過去のアップデートで解消済みとのこと。複数のスマホ端末からのアクセスを不可能にする仕様変更が行われたそうだ。
セキュリティを徹底してこそ、心置きなくメッセージのやりとりができるもの。面倒くさがらずに、スキマ時間にでも設定を見直してみてはいかがだろう?
(末吉陽子/やじろべえ)
※本記事は2016年2月26日に執筆された記事を再編集して配信しております
公式に聞いた! LINEのセキュリティ対策
第22回 インターネットメディア「STANDBY」
STANDBY
世の中を切り取るインターネットメディア「STANDBY」が配信する記事です。
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