スマホの画面割れ…ベストな応急処置は?

第39回 インターネットメディア「STANDBY」
世の中を切り取るインターネットメディア「STANDBY」。今回はスマホの画面割れの適切な処置をご紹介。

スマホ破損でよく聞くのが「画面のヒビ割れ」。手から、ズボンのポケットから、するっと地面にすべり落ち、画面がバキバキに…という経験がある人も多いのでは? もちろん「急いで修理に持っていく」のが一番だが、修理代は意外と高いし、各キャリアやメーカーの修理の順番が混んでいたり、仕事でなかなか時間が取れなかったりと、すぐには対処できないことも多い。そんな人のために、ヒビ割れ画面の応急処置法をご紹介しよう。


お話を聞くのは、スマホ修理専門店「スマホステーション」代表取締役の猿谷吉行さんだ。

テープで補強してヒビの広がりを抑える

スマホの画面が割れてしまった場合、まずはどこから手を付ければいいのだろう?


「スマホ画面のヒビ割れといっても、いろいろあります。たとえば、一本線が入った程度のヒビならば、気にならなければそのまま使用していただいても大丈夫。ただ、何カ所かヒビが入っていたり、くもの巣のように割れが広がってしまっていたり、画面が欠けている場合は、すぐに処置が必要です」


では、どうすれば?


「まずはデータのバックアップ。これさえしておけば、万が一タッチ操作が効かなくなったり、ホームボタンが使えなくなったりしたときでも安心です。その後は幅のあるテープを貼り、しっかりと画面を固定し、それ以上ヒビが広がらないように補強しましょう。画面に使われているガラスが割れると粒子が細かくなってしまい、そのままの状態で使うと、気づかないうちに顔や指を傷つけてしまうのでケガ防止という意味でもテープで補強しておくといいですよ」


なるほど、他に注意することは?


「画面が欠けて中が見えているような大きなダメージのものは、そこから水滴が入ってしまう可能性があります。そうなると、内部の基板自体をダメにしてしまうので、防水モデルであっても、水回りの近くや湿気のあるところで使用する場合は、ジップロックなどの密封型の袋に入れて使用するようにしてください。あとは、保護シールやスマホケースを無理に外すのは避けましょう。無理に取ってしまうと、画面をゆがめてしまい、ヒビを広げてしまう原因になるので気を付けてくださいね」

自分のスマホはどこの機種?

さらに、同じひび割れでも、携帯内部の構造はメーカーごとに違うので、使い続ける場合は注意が必要とか。


「iPhoneのタッチパネル側の構造は、タッチシートが液晶パネルについています。なので、ガラスが割れていても、タッチが使えるんです。しかし、ソニーやシャープ製のスマホの場合、ガラス側にタッチシートが付いている機種が多いので、ガラスが割れると操作ができなくなることがあるんですよ。サムスン製もiPhoneのようにタッチシートは液晶側に付いていますが、サムスンの液晶はガラスでできていることが多いため、割れると液晶が映らなくなることも。『あの人も同じ割れ方をしてるけど、使ってるから大丈夫だろう』と思って使い続けていたら、突然使えなくなってしまうということもありえるので、気を付けましょう」


ここで紹介したのは、あくまで“応急処置”。修理代惜しさに「ちょっとの割れだから」と放ったまま使用しておくと、スマホごと替えるハメになりかねない。みなさんの画面は大丈夫?


(山本絵理/short cut)

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世の中を切り取るインターネットメディア「STANDBY」が配信する記事です。
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