Androidスマートフォンの外部ストレージとして重宝する「SDカード」。画像や動画、音楽などが保存でき、スマホの容量不足を解消してくれる便利アイテムだ。ただ、あるとき突然「SDカードが破損しました」という表示が画面に現れるというケースもある模様。

そもそも、何が原因で破損してしまうのか？　スマホの仕組みに詳しいITジャーナリスト・佐野正弘さんに教えてもらった。

「破損には、外部と内部の2通りの原因があります。水に濡れる、割れるなどの物理的な破損や、静電気に影響されるなどが外部の原因にあたります。一方、SDカードにファイルを保存する時に、ファイルが壊れてしまいSDカードに異常が生じる、これが内部の原因です」（佐野さん、以下同）

なお、スマホ画面に破損表示が出るケースとしては、内部的な原因が多いと考えられるそう。

「SDカードにファイルを書き込んでいる最中にバッテリーが切れたり、スマホが再起動してしまうことで、ファイルが中途半端な状態で記録されると、ファイルシステムにエラーが出る可能性が高くなります。それによって、SDカードの破損につながりかねません。こうした事態を防止するためには、保存時にバッテリーが落ちないよう十分に電池残量を確保しておくなどの注意が必要です」

まずは、スマホのバッテリーが安定した状態で、SDカードにファイルを書き込めるようにしておくことが重要のようだ。とはいえ、もし何らかの理由でSDカード破損してしまったら、修復は不可能なのだろうか？

「直せる可能性はあります。たとえば、パソコンにSDカードを挿入し、ソフトを使ってファイルを復旧させる方法です。無料でダウンロードできる復元ソフトもあるので手軽かもしれません。それでも無理な場合、業者に頼むこともできますが、修復費用が高額になることもあるので、事前に見積もりを取ってから依頼することをおすすめします」

SDカードは破損することもあるということを踏まえて、大事なデータはこまめにパソコンやクラウドにバックアップしておいた方がよさそうだ。
（末吉陽子／やじろべえ）

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