人と会うと「元気が出る人」「疲れてしまう人」何が違うの? 専門家が解説 【1分でできるチェック表】も

人と会うと「元気が出る人」「疲れてしまう人」何が違うの? 専門家が解説 【1分でできるチェック表】も

 誰かと会って話をするのは好きですか? 人と会うことで「元気をもらえる、会った後はパワーがみなぎる」という人がいる一方で、人と会うと「気疲れしてしまう、終わった後はどっと疲れが出る」という人もいるようです。この違いは何なのでしょうか? マインドトレーナーの田中よしこさんに聞きました。

すぐできるセルフチェック一覧も紹介

Q.人と会うと「元気がもらえる人」と「疲れしてしまう人」がいるようです。この違いはどのような点にあるのでしょうか?

田中さん「人と会って元気になる・ならないは、内向的か外向的かというそれぞれの特性の違いが挙げられます。人と会って元気になるのは外向的で、疲れてしまうのが内向的なタイプの人です。これは、脳内から出る伝達物質のドーパミンがどのように出るのかによって分けられるので、自分の性格や特性の一部と捉えてほしいポイントです」

Q.それぞれ、どのような性格の人が該当する傾向がありますか?

田中さん「内向的な人は、人間関係は狭く深く、長期的に付き合えるタイプです。外向的な人は広く浅く、いろいろなタイプの人と付き合っても楽しくあり、苦になりませんが、内向的な人は、いろいろなタイプの人と短時間の中で触れ合うとかなり疲れてしまいます。そのため、内向的な人は“一人時間”を多く取ってあげないとエネルギー切れになってしまうので要注意です」

Q.自分自身がどちらに当てはまるのか、チェックする方法があったら教えてください。

田中さん「下記のチェックから自分の傾向を確認できます。AとBの文章11項目を比べて、どちらが自分に当てはまっているのかチェックしてみましょう」

(参照元:ポールDディーガ・バーバラバロン著「あなたの天職がわかる16の性格」より抜粋)

【1】
 A.他人と一緒にいると元気になる
 B.一人で過ごすと元気になる
【2】
 A.人の輪の中心にいるのが好き
 B.注目を浴びるのを避けようとする
【3】
 A.行動してから考える
 B.考えてから行動する
【4】
 A.声に出して考える
 B.頭の中で静かにじっくり考える
【5】
 A.喜怒哀楽を顔に出す
 B.感情を顔に出さない
【6】
 A.自分のことをよく人に話す
 B.自分のことを他人に話したがらない
【7】
 A.聞き役より話し役
 B.話し役より聞き役
【8】
 A.情熱をこめて熱心に話す
 B.熱意を表に出さない
【9】
 A.返事が早い、打てば響く
 B.じっくり考えてから返事をする
【10】
 A.速いペースを好む・せっかち
 B.ゆっくりとしたペースを好む・のんびり
【11】
 A.知識や関心の対象が広い
 B.知識や関心の対象が深く狭い

「Aが多く当てはまった人は外向的、Bが多く当てはまった人は内向的です」

Q.気疲れしてしまう場合、どのような要因・理由が考えられますか?

田中さん「気疲れしてしまう人は、内部の世界に重点を置くのが心地良いと感じます。先述の通り、脳の動きに違いがあり、神経回路の伝わり方が長い経路をたどるため、脳の多くの部分に刺激が伝わり、さまざまな情報を外向的な人よりも長く多く受け取っている上、それらの情報に対してさまざまな反応をし、思考が動いているので、エネルギーも使い、疲れてしまうのです」

Q.気疲れしてしまう人が、この傾向を軽減できる対処方法があったら、教えてください。

田中さん「一人時間をゆっくり過ごすのがエネルギー充電のポイントです。人と関わっているときは多くの情報処理をしているので、ゆったり心地の良いものに集中できる時間を意識的に取ると元気が戻ります。私のクライアントさんの意見では、『カフェでゆっくりする』『大好きな漫画を読む』『編み物やネイルなど集中する作業や趣味に没頭する』とすっきりすると言う人が多いです。自分に合った充電タイムを見つけておくのはとても大切です」

Q.「元気をもらえる」タイプの人が、人間関係で気を付けるべきことはありますか?

田中さん「人と会うと元気になる、だから人と会いたい」と思っている人でも、人間関係がうまくいかない、関係が続かないで悩んでいる人もいます。それは“私を元気にさせてほしい”と知らないうちに相手からエネルギーをもらうだけになっていて、そのことに気付けていない場合があります」

「自分だけがエネルギーをもらっている状態は、相手は奪われている(与えてもらっていない)ので、心地の良い関係が続けられません。“お互いが楽しく・心地よく”のバランスが大事なので、まずはこれらのポイントを意識することをおすすめします」

(1)バランスが取れていない、余裕のない自分に気付けているか
(2)相手の意見や感情を受け入れているか
(3)一方的に自分だけが話をしていないか
(4)賞賛や感謝の気持ちを伝えているか

「人は褒められたり感謝されたりすると、オキシトシンやセロトニンといった伝達物質が出て満足感を得られます。信頼や絆を促進する脳内の物質で、人間関係には欠かせないものです。人と会話をする際にはぜひ、上記の4つのポイントを意識していただければと思います」

(LASISA編集部)

関連記事:

LASISA
LASISA
20代以上の“オトナ女子”に向けて、ビューティー・ファッション・恋愛・フード・ライフスタイルなど、ワタシをつくる、賢い選択につながるモノ・コトをお届けするWEBマガジンです。今一番旬なコスメはどれ? あのカフェの新作メニュー、もう食べた? 安くて使える生活雑貨が知りたい! パートナーとうまくいっていないとき、どうすればいい――? 女性の多くが抱くそんな興味や疑問、悩みに、分かりやすく丁寧に応える記事をお届けします。
20代以上の“オトナ女子”に向けて、ビューティー・ファッション・恋愛・フード・ライフスタイルなど、ワタシをつくる、賢い選択につながるモノ・コトをお届けするWEBマガジンです。今一番旬なコスメはどれ? あのカフェの新作メニュー、もう食べた? 安くて使える生活雑貨が知りたい! パートナーとうまくいっていないとき、どうすればいい――? 女性の多くが抱くそんな興味や疑問、悩みに、分かりやすく丁寧に応える記事をお届けします。