●老後のために貯蓄しているママはどれくらい?
最初に、老後のために貯蓄をしているかどうかを聞いてみると、「YES」が60.2%、「NO」が39.8%という結果に。過半数を超えるママが貯蓄をしていることが分かりました。
では、どれくらいの貯蓄を目標にしているのでしょうか? 多かった回答は次の通り。
1位:500万円以上から1000万円未満(21.3%)
1位:3000万円以上(21.3%)
3位:1000万円以上から1500万円未満(18.1%)
4位:500万円未満(12.6%)
5位:2000万円以上から2500万円未満(11%)
500万円以上から1000万円未満と、3000万円以上が同率でトップに。目標額は偏りなくバラバラであることが分かりました。
●目標の貯蓄額を決めた理由とは?
では、ママたちは何を基準に目標額を決めたのでしょうか? 1位は「なんとなくそれくらい貯蓄した方がいいような気がしたから」。53.5%と過半数が回答しています。
ほかには、「現実的に貯められる額を試算した」で37%、「新聞や雑誌に掲載、テレビなどで報道されていた老後資金を参考にした」は14.2%、「老後資金にまつわる本を読んで決めた」は6.3%と、ほとんどのママが自分なりに情報を得たうえで、計算して設定しているようです。
ちなみに、自分以外の誰かに相談したかどうか聞いてみると、「ファイナンシャルプランナーなどの専門家」が4.7%、「夫」が3.9%、「親」が2.9%という結果でした。
●老後貯蓄の方法は皆どうしてる?
また、老後のための貯蓄方法については「毎月決まった額を貯めている」というコツコツ派が55.9%で最も多く、続いて「貯蓄タイプの生命保険を利用している」53.5%でした。なお、「ボーナスを貯蓄している」は26%、「会社の財形貯蓄を利用している」は22%、さらに「株などの投資で得た利益を貯めるようにしている」は少数派で4.7%に留まりました。ママたちの多くは、堅実にお金を貯めている様子がうかがえます。
なお、老後貯蓄をしていないママたちにその理由を聞いてみると、圧倒的に多かったのは「貯蓄はしたいが、現実問題として貯蓄するだけのお金がないから」で、86.9%でした。多くの家庭では日々の生活で精いっぱいで、老後のことを考える余裕などないのが現実なのかもしれません。
収入の減少だけではなく今のように健康体でいられるとも限らない老後。ママたちもそれぞれ工夫しながら老後資金を貯蓄しているようです。まずは、不安がるだけではなく、老後にどれくらいの生活費がかかるのか、またいくらだったら貯められるのか、具体的にシミュレーションすることからはじめてみるといいのかもしれません。
(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)