【愛知県名古屋市】雅な京焼の数々を紹介!企画展「雅の世界で輝きを発する京焼 錦光山と帯山」開催

横山美術館にて、明治・大正時代に作られた雅な京焼の数々を紹介する企画展「雅の世界で輝きを発する京焼 錦光山と帯山」が、7月7日(金)~10月9日(月)の期間開催中だ。

伝統ある窯元・錦光山と帯山

錦光山と帯山は、京都の三条大橋の東に位置する京焼の産地・粟田口で活躍した、いずれも伝統ある窯元の名。六代錦光山宗兵衛と九代帯山与兵衛は、京都ならではの洗練された美意識をもとに西洋人の好みに合わせた陶器をつくり、明治5年にそれらを神戸港の外国商館へ持ち込んで、京焼の輸出ルートを開拓した。

錦光山は、六代が始めた煌びやかな京薩摩から七代のアール・ヌーヴォーまで多様な作品を展開。帯山は技巧的な造形に華麗で美しい彩色が施され、両者は万国博覧会でも数々の賞を受賞。錦光山と帯山がリードした粟田口の輸出品は、明治11年には生産額の90%を占めるまでに急成長した。

今回の企画展「雅の世界で輝きを発する京焼 錦光山と帯山」では、横山美術館所蔵の錦光山と帯山を中心に、近代京焼の名工たちの逸品を加え、世界へと羽ばたいた輸出陶磁器のみやこのエレガンスを堪能できる。

錦光山和雄氏が京薩摩について語る講演会

また、9月24日(日)13:30~15:00に、関連イベントとして、講演会「京薩摩と錦光山の魅力をさぐる」も開催。七代錦光山宗兵衛を祖父にもち、研究家として『京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛伝』などの著作のある錦光山和雄氏が講師となり、名窯・錦光山とその製品である京薩摩について語る。

定員は30人で講演会参加費は無料だが、電話での事前申し込みが必要だ。

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