●夫依存症の改善法とは?
「心理学的に見ると、夫依存症の改善法は、“自己愛を育てること”“日常的に母性的な愛情が感じられるように意識すること”、この2点が大切だと考えられます」(沼田氏 以下同)
1) ペット、植物など「愛情を与えられる対象物」を持つこと。
(愛情を与える行為をすると、夫から愛情を奪わなくても自分のなかで愛情を生み出していくことができるようになります)
2) 自分が楽しいと感じる環境を積極的に持つ。
(自分自身を機嫌良くいられる環境に置くということは、自分を大切にすることの第一歩。エステに行く、おいしいものを食べる、好きなことをする時間を沢山持つ…など、今出来ることから始めましょう。自己愛を育てることに有効です)
3) 女性の友だちとの楽しい時間を積極的に持つ。
(夫依存症の根本的な理由は“親からの愛情不足”であることが多いと考えらえます。女性ならではの“優しさ、軽やかさ、共感力”は、どこか母親を無意識に思い出させてくれ、心が満たされることもあります)
4) 親に感謝できることがないかを考えてみる。
(親に感謝できることを考える=親の愛情を考えることにつながります。親からの愛情を実感できると、夫からのみ愛情を奪いたい!という欲求が薄れていくことにつながります)
5) 仕事やサークルなど社会との接点を持つ。
(夫依存症は、夫と自分だけの狭い世界に生きている時に起こりやすいもの。多くの人と接点を持つと、自分の理解者は夫1人だけではないと実感でき、夫以外からも“優しさ、助け、愛”を感じられる機会が生まれやすくなります)
●苦しい時は、その苦しさを肯定する
以上をなるべく念頭に置き、「夫婦関係を良好なものにしてほしい」と沼田氏は語る。
「パートナーシップは、“相互依存”がうまくいく状態、つまり、依存と自立の立場をシーソーのように交代で保つことで維持されます。夫依存症は、妻が常に夫に依存している状態なので、夫はずっと自立のポジションでいることになってしまします。愛情は受け取るだけではなく、与えることで循環していくと考えましょう」
最後に、夫のことを考えすぎて苦しい気持ちになったとき、妻はどうすればいいのかをアドバイスしてもらった。
「感情は、抑圧すると心のなかで塊のように沈み、ずっと存在し続けます。そしてその感情は、たまりにたまって爆発することが多いもの。“苦しいな”と感じたら、まずはその感情を肯定してあげること。感情は抑圧せず、最後まで感じきると手放すことができるのです。この感情を否定せずに受け入れ、その上で上記5つに取り組んでみてください」
大切なのは、「愛情は、夫以外の友だちや家族から手に入る」という感覚を実感すること。「私は私自身が一番わかっている。私ってよくやっているな。本当に偉い!本当に大好き!」と認識し、自己愛を育てること。
「私、夫依存症かも?」と不安になったら、「今こそ自己愛を育てるチャンス!」と前向きにシフトチェンジして欲しいと語る沼田氏。プロのアドバイスを生かし、今までの後ろ向きな考え方を手放して、新しい考え方にバージョンアップしよう!
(取材・文/吉富慶子)