節約のため、東京から大阪まで「車」で帰省! 車の「減価分」を含めると本当にお得?

公共交通機関を利用すると、距離のある帰省では費用がかさみがちです。特に家族での移動となればなおさらでしょう。そこで「安いから」と、頑張って長時間の車移動を選択する人もいるかと思います。車に乗れる人数以内であれば、高速代、ガソリン代のみで帰ることができてお得だからですね。
 
しかし、その計算には車本体の減価分を含めて考えていますか? 本記事では、車の減価分を含めても本当にお得になるのかどうか、計算してみたいと思います。

大阪から東京までの高速代とガソリン代

本記事では、大阪駅から東京駅までの約500kmを車で高速道路を利用しながら帰省するとして計算します。まずは、高速代とガソリン代がいくらかかるのか、計算してみましょう。

 

高速代は約13000円

出発インターチェンジは大阪駅近くの豊中、到着インターチェンジは東京駅近くの八重洲とした場合の高速代は、通常料金で1万3090円となっています。新大阪駅から東京駅までの新幹線代が「のぞみ」の自由席で1万3870円なので、なんと大人1人分の新幹線代で行けてしまいます。

 

ガソリン代は5800円

経済産業省資源エネルギー庁が公表している「石油製品価格調査」の結果によると、2023年7月18日時点におけるガソリンの店頭現金小売価格は、レギュラーガソリンが1リットルあたり174.0円となっていることから、本記事の計算におけるガソリン単価は174円とします。車の燃費は車種によって異なりますが、実燃費15kmとし、走行距離は500kmと仮定します。

 

(500km÷15km)×174円=5800円

消費するガソリン量は500km÷15km=約33リットルとなり、500kmは多くの車において満タン1回で走破できる距離のようです。ガソリン代は5800円となり、高速代と合わせると約1万9000円です。両親と中学生の子ども2人で新幹線を利用した場合の料金は1万3870円×4人=5万5480円なので、車での帰省のほうが圧倒的に安いことが分かります。

 

車の減価分は2万円

では、本記事のテーマである車の減価分を計算してみましょう。車本体価格は400万円、総走行距離が10万kmになったら買い替える予定として計算してみます。

 

400万円×500km÷10万km=2万円

車を500km走らせることでの減価分は2万円という計算結果になりました。高速代、ガソリン代と合わせると約3万9000円です。よって、帰省する人数が2人の場合の新幹線代は1万3870円×2人=2万7740円なので、車より新幹線のほうが安いということになります。3人以上であれば車のほうがお得ですね。

 

関連記事: