スマートフォンの普及が進むなか、固定電話を使う人は減少傾向にあります。ほとんど使っていないのならば解約をして、固定費を節約したいと考える人もいるでしょう。今回は、固定電話を解約すると、年間でどれくらいの節約になるのかを調べてみました。
固定電話を使う人は減少している……NTT加入電話の契約者数はどのくらい?
総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、2022年8月の時点で、スマートフォンを保有する世帯の割合は90.1%と、9割を超えていることが分かりました。
個人の保有割合も77.3%で、スマートフォンの普及は広がっています。一方で、固定電話を保有する世帯は63.9%で、減少傾向にあるとのことです。
また、総務省の「固定電話の加入契約者数の推移」を見てみると、NTT東日本・西日本の加入電話の契約者数は、右肩下がりに減少しています。2010年に3452万件あった契約は、2021年には1460万件にまで減りました。
「固定電話でしか連絡をとらない人がいる」などの理由で固定電話を必要とする人は一定数いるものの、「今まで家にあったから使い続けている」「なんとなく固定電話を契約している」など、特に明確な理由もなく固定電話を保有している人もいるようです。
固定電話を解約したら年間いくらの節約になるのか?
固定電話をほとんど使っていない場合は、解約することで固定費が節約できます。例えばNTT東日本・西日本の場合、固定電話を契約することで、以下のようなコストがかかります。
【基本料金】
毎月の基本料金は契約内容によって異なります。ここでは、住宅用の回線使用料を表1および表2にまとめました。
表1
※「NTT東日本 毎月の基本料金」「NTT西日本 基本料金」を基に筆者作成
表2
※「NTT東日本 毎月の基本料金」「NTT西日本 基本料金」を基に筆者作成
【通話料金】
固定電話を使うことで発生する通話料金を、表3にまとめました。
表3
※「NTT東日本 固定電話から固定電話への通話料金」「NTT西日本 固定電話・公衆電話の通話料金」を基に筆者作成
固定電話の通話料金は、使用しなければ発生しません。しかし基本料金は、使用の有無にかかわらず毎月発生するため、固定電話を設置しているだけでもコストが発生しています。
使用していない固定電話を解約することで、毎月1595~2145円、年間で1万9140~2万5740円の節約が可能です。総合デジタル通信サービスを解約する場合は、毎月3058~3333円、年間で3万6696~3万9996円もの節約ができます。
配信: ファイナンシャルフィールド