20~60代の貯蓄額は二極化している!? 年代や年収が違っても「貯金する理由」は変わらず

「将来のお金が心配……」と、意識的に貯金している人も少なくないでしょう。毎月、計画的に貯金している人もいれば、貯金を意識しているが、思うように貯められない人もいるかもしれません。
 
20~69歳の貯金額をみてみると、二極化傾向にあることが、株式会社フォーイットが運営するWeb3メディア「Mediverse(メディバース)」の「貯金に関するアンケート」調査にて分かりました。さらに、「貯金の使い道」1位は満場一致の結果に……!
 
今回は、上記の調査結果をもとに、貯金事情をまとめました。

貯金額は二極化傾向にある

今回の調査において、貯金額で最も多かったのは「0~49万円」と「1000万円以上」で、28.40%の同率1位でした。次いで「400~699万円(11.40%)」「200~399万円(10.00%)」と続きます。

 

上記の結果から、貯金額が二極化していることが見受けられます。さらに、年代別で詳しくみてみると、おもに貯金額が二極化しているのは、40~50代であることが分かりました。

 

また、世帯年収別では、1000万円以上貯金がある家庭の割合は、「700~1000万円」の年収層では31.46%、「1000万円以上」の年収層では61.02%となっており、およそ2倍の差があることが判明しました。世帯年収1000万円が、貯金額を左右する分岐点となっているのかもしれません。

 

貯金目的は「老後のため」がダントツ1位

同調査での貯金目的についての質問では、「老後に備えて」と答えた人の割合が70.00%におよび、とびぬけて多い結果となりました。次いで「家族に何かあったとき(30.40%)」「旅行や趣味(28.60%)」「子供のため(14.20%)」と続きます。

 

この結果から、多くの人は、将来への不安から、計画的に貯金している様子がうかがえます。ちなみに、生命保険文化センターの調べによると、老後の生活に対して「不安がある」と答えた人は、82.2%にもおよび、高い割合で、将来への不安を感じていることが分かりました。

 

年代別にみても、1位は「老後に備えて」との回答で、変わりありませんでした。しかし、2位以下は、年代によって違いがみられ、20~50代は、2位が「家族に何かあったとき」、3位が「旅行や趣味」との回答が多かったことに対して、60代は、2位が「旅行や趣味」になっています。

 

今までは家族のために貯金していた人も、子育てが一段落したあとは、余暇を楽しむためにお金を使うことを、重視しているのかもしれません。

 

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