断水や停電… 災害時の正しいトイレの使い方を知ろう!

断水復旧後、トイレ使用前にすべきこと

断水から復旧してすぐにトイレを使うと、水道管内に残った異物がフィルターの網目に詰まって水が出づらくなります。また、水道管内に空気があると、給水の際の水圧で空気が圧縮されて器具に衝撃が加わり、機器や配管が破損する恐れもあります。

まずは庭やベランダなど屋外の単水栓から水を出し、水が透明になってからトイレを使用しましょう。屋外で開けるのは、屋外の水栓に単水栓が多いということ、そして、配管が破損していた場合、屋内だと水栓から水漏れが起き家財に影響を及ぼす可能性があるためです。

屋外に単水栓が無い時は、自宅内の単水栓や2ハンドル水栓から同様の作業を行います。混合栓やシングルレバー水栓は単水栓と比べて構造が複雑で、異物が混入した水を流した場合、故障する可能性が高くなります。屋内に構造が単純な単水栓や2ハンドル混合栓があれば、そこから水を出すほうがおすすめです。水道を使いだしたあとに各製品のフィルターも掃除しましょう。

トイレ問題は日頃からの備えが大事

精密機器のトイレはきちんとした扱い方を知らないと、故障などにつながると知りました。メーカーが出している情報や、取扱説明書などから正確な情報を知ると同時に、トイレに使う水や非常用トイレの準備など、各家庭での対策を考えておきましょう。便器にバケツの水を流すのも少しコツがいるので、一度練習しておくと安心です。

また、住宅設備機器メーカー「TOTO株式会社」では、停電や断水時などに役立つ情報をホームページ上で発信しています。実際の対応方法など、動画でわかりやすく紹介されているので、参考にしてみてもいいでしょう。

取材・画像協力 TOTO株式会社(緊急時の対応)

<執筆者プロフィル>

Hitomi

主婦・フリーランスライター

証券会社の営業や派遣社員を経験し、現在は1児のママとして、企業の広報誌の執筆やweb記事・販促物制作などを手掛ける。日商簿記2級保有。犬好き、食べることが好き。

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