●夫婦関係は、“ネガティブな本音”と“ポジティブな本音”のバランスが大事
「本音を言ってケンカになってしまう夫婦はとても多いです。それはなぜか? まず、なんでもかんでもズバズバと自分の言いたいこと、イライラを相手にぶつけてしまっているケースが考えられます。これは“ネガティブな本音”で、しかも伝え方にも相手への思いやりが感じられないもっともよくないケースです。そしてもうひとつは、相手に言うのが“ネガティブな本音”ばかりで、“ポジティブな本音”を言っていないケースです。“ポジティブな本音”とは、感謝の言葉や愛情表現などのことです」(高草木さん 以下同)
“ネガティブな本音”と“ポジティブな本音”、このふたつのバランスが夫婦関係においては、実はとても大事だという。
「夫婦が一緒に生活していれば、“ありがとう”と感謝する些細なシチュエーションや、相手への愛情を感じるシチュエーションはいくらでもあるハズ。しかし、それはいつしか当り前になってしまって言わなくなり、相手を責めることばかりを言い放ってしまうのです。しかし、言われている方にしてみれば、責められたり、指摘ばかりされていて、いい気がするハズがありませんね」
●日頃から、“ポジティブな本音”を言うことを意識することが、夫婦円満につながる秘訣!
まずは、日頃から“ポジティブな本音”を相手に言うことを意識してほしいと、高草木さんは話します。
「“ポジティブな本音”は、身内にはついテレくさかったり、言ったら負けみたいな妙な感情が働いてしまう人が多いのですが、身内だからこそ“ポジティブな本音”を意識してたくさん言うようにしてください。片づけをしてくれたとき、コーヒーを入れてくれたとき…などの感謝。“頼りになるね!”“さすがだね!“など、相手を褒める言葉…。そして、愛情表現。些細なことでたくさん“ポジティブな本音”を言ってあげていれば、ついこちらが“ネガティブな本音”をキツくぶつけてしまうことがあっても、“しょうがないな”と、受け入れる気にもなりやすいのです。つまり、日頃、どう夫婦が接しているかで、本音の伝わり方も違ってくるのです」
多くの夫婦が、言うべき“ポジティブな本音”を引っ込めて、“ネガティブな本音”ばかりをぶつけてしまっているという。
「“ネガティブな本音”を相手に言いたいのも、“夫婦の関係や生活を向上させたい”という目的があるが故ですね。ならば、夫婦がお互いを思いやること、感謝することを意識すれば、目的にも無事たどりつき、夫婦にとって結果プラスになる。そして、何より夫婦円満でいられるのです」
ぜひ、“ポジティブな本音”を意識して日々の生活に取り入れてみてください!
(構成・文/横田裕美子)