【プロが教える】おしゃれなダークブラウンの床インテリアを実現する方法!「色の選び方」「抜け感」「視線の誘導」が重要

【プロが教える】おしゃれなダークブラウンの床インテリアを実現する方法!「色の選び方」「抜け感」「視線の誘導」が重要

※本記事の家具・コーディネートなどの画像を確認したい場合は、Hello Interiorホームページにてご確認ください。

お部屋の印象を左右する床色。お部屋に占める面積が大きいので、床色によってお部屋の雰囲気は大きく変わります。中でもダークブラウンの床は存在感があり、独特の重厚さや落ち着きを感じさせてくれますが、コーディネートが重くなるという悩みを持っている方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は「【プロが教える】おしゃれなダークブラウンの床インテリアを実現する方法」と題して、ダークブラウンの床でおしゃれに見せるコーディネートのコツを解説します。モダン・北欧・インダストリアルなど、テイスト別の実例やポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

プロが教える!おしゃれなダークブラウンの床インテリアを実現するポイント

色の選び方でお部屋の印象を変える

ダークブラウンの床は重厚感や上質感が感じられ、シックなお部屋にしたい・高級感を出したい方にはぴったりの床色といえます。家具のカラーもダークブラウンで揃えると、さらに大人っぽく・上品な印象になります。

明るさを出したい場合は、アースカラーやニュートラルカラーをベースにしてまとめるのがおすすめです。特にベージュ系のカラーはダークブラウンの床と相性がよく、お部屋に明るさ・軽やかさをプラスします。木製家具はダークブラウン~ミドルブラウンの落ち着いた色がよいでしょう。ライトブラウンの家具はバランスをとるのが難しいため、コーディネート初心者は避けた方が無難です。

無彩色でまとめたモノトーンコーディネートも、ダークブラウンの床によく合いますが、さみしい・地味な印象になりやすいです。しかし、ブルーやグリーンなどの有彩色を1色だけ足すと、コーディネートに華が生まれ、おしゃれ度がぐっと上がります。

空間をあけて「抜け感」を出す

ダークブラウンの床でおしゃれに見せるためには「抜け感」が重要です。例えば、高さが低い家具を選ぶと空間上部に視線が抜けるようになり、ダークブラウンの床の重さを軽減します。壁があまりにも空きすぎると間が抜けた感じやさみしい印象を持たれかねないので、アートなどを活用して視線を集めるポイントを設定すると、コーディネートが引き締まります。

床を大きく空けるのも有効です。物理的に空間を空けておくことで、重さを感じにくくなります。置く家具を減らすだけではなく、脚つきの家具を選んで床が見えやすくするのも効果的です。

ラグやカーテンで視線を引き込む

ダークブラウンの床の存在感が気になる・違う印象を楽しみたいという方は、ラグやカーペットを取り入れて、お部屋の印象を一変させましょう。色柄の入ったデザインを選び、視線を誘導することでダークブラウンの床に意識がいきにくくなります。

カーテンやアートに目を引くアイテムを取り入れて、床から目をそらせるのもおすすめです。基本的にダークブラウンと相性の悪い色はないので、お部屋の世界観に合わせてお好みのデザインを選びましょう。西海岸テイストならブルーやグリーン・サーフボードなど海を連想するもの、北欧テイストならマリメッコなどのテキスタイルを活かしたファブリックパネルがよいでしょう。

さらに詳しく!ダークブラウンの床のインテリアに合わせたい対象別おしゃれに仕上げるポイント

ダークブラウンの床のインテリアで壁紙を選ぶポイント

重い印象になりやすいダークブラウンの床には、白~アイボリー系の明るい壁紙を合わせるのが定石です。アクセントクロスを取り入れたい場合は、できるだけ小面積で取り入れると重さを増さずに空間に変化を与えられます。入室時に正面に来る壁ではなく、サイドの壁などに取り入れてインパクトを和らげるのもおすすめです。

ダークブラウンの床のインテリアでカーテンを選ぶポイント

落ち着いた印象のダークブラウンの床には、光を透過するようなカーテンが好相性です。明るさとやわらかさがプラスされて、明るくて軽やかな印象が感じられます。長めの丈にして存在感を増すと、より開放的に感じられます。

大型家具は床色とのコントラストを考えて選びましょう。高明度のものを選ぶと、軽やかさや明るさをプラスできます。床色に合わせて濃い色の家具ばかりでそろえると、重苦しい雰囲気になりやすいので注意が必要です。

ダークブラウンの床のインテリアでラグを選ぶポイント

重く見えやすいダークブラウンの床ですが、ラグにこだわれば印象を軽く・明るくすることが可能です。アイボリー~ベージュ系の色であればやわらかな雰囲気を、ブルー系ならクールに、パープルなら艶やかになど、色の印象をうまく取り入れてお部屋のイメージをコントロールしましょう。

後悔したくない!失敗しがちなパターン紹介

ダークブラウンの床のコーディネートで一番気をつけたいのは、暗い・重い印象になることです。そのため、家具にはできるだけ明度の高い色を選ぶのがよいでしょう。もし、黒など暗い色の家具を取り入れたいなら、レザー製やエナメル加工など、光沢が感じられるものがおすすめです。色が暗くても光の存在を感じさせることができるので、重さ・暗さが緩和できます。

スタイル別おしゃれなダークブラウンの床インテリア実例サンプル15選

モダンスタイルのダークブラウンの床インテリア実例 4選

ロータイプソファですっきりと軽やかに

天井が高いお部屋ですが、あえてローソファーを合わせることで、より空間を広く見せています。空間下部に暗めの色が集まっているので、壁面は白一色に潔くまとめることでメリハリを生み出します。間が抜けた印象にならないように、オブジェを飾ったり、壁に陰影をつけたりしているのもポイントです。

黒をベースにして見せたいものを目立たせる

黒と暖色でまとめたあたたかみのあるコーディネートです。特徴的なフォルムのチェアや暖炉の色を、周囲のアイテムとコントラストのあるものを選ぶことで、より印象的に見せています。オリエンタルな印象のラグが、お部屋にさらなるオリジナリティをプラスします。

細い脚で浮いているような軽やかさを

暗い色の床は重心が下がりやすいですが、脚の細い家具を選べば重心が上がり、軽やかさが感じられます。加えて、背の低い家具を選べば白い壁がよく見えるため、さらに明るさが際立ちます。壁が見えすぎるとさみしい印象が出やすいので、アートをあえて床まで飾って、空きすぎた空間を埋めるのも良いですね。

モノトーンに質感をプラスしてぐっとおしゃれに

グレーとホワイトをメインにしたモノトーンコーディネートは明るい印象になります。ファブリックやニットなど、あたたかみがある素材を取り入れることで、モノトーン特有の冷たさも感じさせません。反対に、テーブルやフロアライトにはスチールを選ぶことで、モダンで都会的な印象が際立ちます。

北欧・ナチュラルスタイルのダークブラウンの床インテリア実例 4選

モノトーンでもあたたかみの装いに

北欧モノトーンインテリアはシックで人気ですが、無彩色は温度が感じられないので冷たい印象になりやすいです。これを解消するには、有機的・曲線的なデザインを取り入れて、冷たさを緩和しましょう。ファーのように、物理的にあたたかさがあるものも効果的です。

柄物ファブリックは色を合わせて統一感を

柄物ファブリックを存分に楽しむソファコーディネートです。モノトーン×ミドルブラウンでまとめていますが、ラグにどちらの色も入れることでうまく調和しています。このように柄物を複数取り入れる場合は、色をそろえる・柄をそろえるなど、1つの軸を作ると統一感が出しやすくなります。

落ち着いたトーンで大人のリラックス空間に

ブルーやオレンジなど目を引きやすいキャッチーな色味ですが、落ち着いたトーンで統一しているため、大人っぽいリラックス空間になっています。木部の色味はダーク系で味わいのある質感で、どっしりとした重厚感が感じられます。大きめの観葉植物が空間に明るさやいきいきとした雰囲気をプラスします。

ライトブラウン家具はミックスカラーで取り入れる

ダークブラウンの床にライトブラウンの家具はバランスが難しいのですが、ラックに木部の色がミックスされているものを取り入れることで、うまく橋渡しとなり調和が取れています。変形レイアウトに合わせて、三角や円などのテーブルを合わせて、動線をとりやすくしているのもポイントです。

西海岸・インダストリアルスタイルのダークブラウンの床インテリア実例 4選

黒い壁には白いラグ&照明で明るく演出

黒いアクセントクロスを合わせて、インダストリアル感あふれるお部屋になっています。これだけ暗めの色が多い場合、やはりラグに明るい色を入れるのはマスト。存在感のある起毛タイプのラグでしっかりと明るさを確保しましょう。間接照明を多用して、随所に明るさを演出するのも効果的です。

レザーの光沢で上品に明るさをプラス

ダークブラウンの床に黒のソファを合わせたい場合は、光沢感のある革製がおすすめです。光を感じられることで、黒がもつ重い印象が緩和されます。テーブルやラグなど、他のインテリアには明るいカラーを取り入れると、さらに軽やかさが足されます。

黒のお部屋には白を効かせてメリハリを

濃い色をお部屋のベースカラーにする場合、ポイントで白など高明度の色を取り入れると、コーディネートにメリハリが生まれます。こちらではベースカラーを黒にして、特徴的な形のラグに白をチョイスすることで、より存在感をアップさせています。その他のアイテムはブラウン系のカラーでまとめることで、印象がやわらかくなります。

青×白の爽やかカラーを上品に取り入れる

爽やかな色でまとめた西海岸のエッセンスを感じるお部屋です。青と白の組み合わせはカジュアルな印象が強くなりやすいですが、曲線的なデザインや濃い色を選ぶことによって上品さをキープしています。お部屋に全体に置いた観葉植物が、いきいきとした印象を与え、コーディネートに立体感や力強さが加わります。

独自のスタイルを突き進むダークブラウンの床インテリア実例 3選

アートの色を拾ってコーディネートに統一感を

印象的なアートを中心に、お部屋のカラーリングを決めています。アートの文字部分にあるオレンジを、お部屋全体の差し色とすることで統一感が感じられますね。クラシカルな内装×モダンな家具ですが、視線をコントロールして全体の色を合わせることでミスマッチすることなくなじんでいます。

ローソファ×大型植物でバランスよく

柄物ラグのインパクトが強いですが、柄と同じ黒を空間に散らすことで空間全体に統一感が感じられます。ローソファはお部屋の開放感を生み出しつつ、大きな観葉植物で空間上部を適度に埋めることで、バランスを調整しながら彩りもプラスします。

光を見せる素材選びで暗色でも明るく

お部屋全体を暗めの色でまとめていますが、天井も床も光沢のある仕上げになっているので、光を反射することで明るさを感じさせます。各照明のガラス・ソファテーブルのスチール・ソファのベロア生地なども、特徴的な質感で空間に変化を与えて、光を感じさせるため、お部屋の印象がぐっとおしゃれになっています。

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