菊芋ってなに?何が体にいいの?
菊芋は、キク科の多年草です。菊の花に似た黄色い花が咲き、根に芋のような塊をつけることから菊芋と名付けられたそう。食用となるのは根の塊部分で、ぱっと見はショウガに似ています。北米原産で、外国ではエルサレムアーティチョーク、トピナンブールなどと呼ばれています。日本ですと、11~2月にかけて旬を迎えますが、生鮮品としては取扱量が少ないレア野菜です。
そんな珍しい菊芋ですが、豊富な栄養素を含み、食べて美しくダイエットしたい女性の強い味方になってくれるでしょう。なぜかというと、最も大きな理由は、【イヌリン】という水溶性の食物繊維にあります。ジャガイモが糖質をデンプンとして蓄えるところ、菊芋はイヌリンとして蓄えます。
このイヌリンは、デンプンと異なり体内に吸収されないため、カロリーはジャガイモの半分以下となる上、イヌリンは腸内の善玉菌のエサになるので、腸内環境の改善から便秘改善・美肌効果が期待できます。
イヌリンはゴボウやタマネギ、ニンニク、チコリなどにも含まれていますがその割合は菊芋がトップクラス。さらに菊芋には、イヌリン以外にも様々なビタミンやミネラル、アミノ酸も含まれているため、栄養バランスのよい野菜とも言えるでしょう。しかもクセが少なく様々な料理に合わせやすい、優秀な食材なんです。
見かけたら即買いの菊芋。でも難点は…。食べ方もご紹介。
これほどメリットの多い菊芋ですが、どうしてレア食材になるのでしょうか?その理由の一つが、日持ちしないこと。菊芋のおよそ80%が水分のため、放っておくと一週間程度でシナシナになってカビが生えてくることも。
そこで最も日持ちする保存方法は、土の中に埋めておくことです。凍結しない程度の涼しいところで、プランターなどに埋めておけば数ヶ月の保存が可能と言われています。また加熱調理に使うなら、冷凍保存や乾燥させる方法も可能です。
ただし、どの場合でも保存期間が長くなると鮮度は失われていきますので、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
<簡単調理例>
・菊芋は皮が薄く、きれいに洗ってそのまま薄くスライスすれば、シャキシャキ食感のサラダになります。
・加熱すると甘みが引き立ち、ホクホクした食感になるので、お味噌汁やポタージュにするのもおすすめ。
・煮物や炊き込みご飯の具材としても、主張しすぎない優しい味わいが楽しめます。
・こめ油などの良質な油でさっと揚げて、菊芋チップスにするのもおいしいですよ。
いかがでしたか?菊芋を食べてみたいけれど、近場ではなかなか見つけられない!という方は、時期によってはネットでも取り扱っていることがあるようです。興味がある方は是非探してみてくださいね。