「第17回キッズデザイン賞」を受賞した「尾久図書館」「自然学舎・仕事学舎」に注目

類設計室の設計事業部が設計した「尾久図書館」、教育事業部の「自然学舎・仕事学舎」の取り組みが、キッズデザイン協議会が主催するキッズデザイン賞の「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」において、「第17回キッズデザイン賞」を受賞した。

キッズデザイン賞について

キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設された。

子ども用にデザインされたものはもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象となる。

今回、類設計室が受賞したのは、世代循環をコンセプトに建物を設計した東京都荒川区立「尾久図書館」と、教育事業部の、一過性でない本物の実践型教育プログラム「自然学舎・仕事学舎」の2作品だ。

類設計室では、建築設計・教育・農業分野の事業を行っている。そして複数の事業が共創・協働し、子どもたちの創造性を育み、主体的に学べる場づくりに挑戦している。今回は、「建築・空間」と、「コミュニケーション」という異なる分野でのダブル受賞となった。

公園と一体となった散歩型図書館「尾久図書館」

隅田川に繋がる広大な宮前公園の中に立つ「尾久図書館」は、公共の地域図書館として子どもからお年寄りまで全世代に愛され、地域の未来を考え動くことができる「人づくり」の拠点となることが期待されている。

子育てひろばやわくわくひろばなど、各世代の居場所となるキューブ状の「ひろば」が組み合わさる建物外観やテラスに加え、建物中央「本のみち」は、木漏れ陽天井や岩石ベンチ、ブックキューブなどの感性を育む要素を数多く配置した、公園と繋がる散歩道になっている。

公園内には保育園や遊具のある「こども広場」も併設され、これらと連携し、公園と一体となって地域の新しい子育てを行う場としてデザインされている。

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