夫の単身赴任や病気など、自分たちでは解決できない状況もある。また、「夫がいるのに、実質ワンオペ育児!」という不満も多々ある。
ママたちが「ワンオペ育児」で潰れてしまわないためには、どうしたら? NPO法人tadaima! 代表理事の三木智有さんは次のように話す。
「共働きの単身赴任家庭などの場合は、外部に助けを求めること。たまには家事代行やベビーシッターなどを頼むのも良いでしょう。お金がもったいないと思うかもしれませんが、仕事と家事・育児で潰れないためには、費用対効果が良いはずです」(三木さん 以下同)
また、家の“風通し”が良い人はストレスをためにくいため、家にこもりがちな人は、友達を呼んで一緒にご飯を食べるなど、自分を追い込まない工夫も必要だそう。
では、「夫がいるのに、実質ワンオペ育児」の場合は?
「家事・育児の量的負担もありますが、気持ち的な部分も大きいと思います。それが減らせていないと、『一緒に暮らしていてもワンオペ』と感じてしまうのです」
●ママのイライラ解消には、こんな簡単な法則があった!
では、「実質ワンオペ育児」の気持ち的負担を減らすにはどうしたら?
「シンプルな方法は、『ママが家事をやっている間は、パパも家のことをやる』こと。例えば、休日一緒に出かけた後、ママがご飯を作る間、ただテレビを見てゴロゴロしたり、ゲームをしたりしているパパは多いのでは? ママは別に夜11時に帰宅してから『洗濯をして』なんて言いません。一緒にいるときに、自分が家事をやっているのに、相手は何もしていないから、腹が立つんです」
確かに、ママがご飯を作っている時間に、パパは子どものおむつ替えをする、風呂掃除をするなど、できることはいくらでもある。
ちなみに、tadaima! の調査によると、「お母さんがお父さんに日常的にしてほしい家事」には傾向があり、「must=やって当然」と思うものは、上から順に「ゴミ出し」「風呂掃除」「皿洗い」など。逆に「want=自分の負担が大きいもの」は順に「料理」「洗濯物をたたむ」「洗濯&洗濯干し」だそう。
「『must』の家事は、やって喜ばれることはなく、やらないと怒られるもの。逆に、『want』 の家事は、やると喜ばれるものです。つまり、mustだけやって、自信満々に『家事をやっている』と考える人は、ママの満足を得られにくいんです」
「本人は家事をしているつもりだけど、中途半端でイライラする」というパパには、こうした傾向を伝えてみるのも良いかも。
(田幸和歌子+ノオト)