猛暑疲れが出るころ…いま増加中の「目の夏バテ」に注意して!痛み・充血・乾燥・疲れ目…の対策とは⁉

猛暑疲れが出るころ…いま増加中の「目の夏バテ」に注意して!痛み・充血・乾燥・疲れ目…の対策とは⁉

看護師のmocaです。9月に入ったとはいえ、まだまだ猛暑が続いていますね。気象庁によると、今年は厳しい残暑が長く続く見込みなんだとか…。実はこの時期は体だけでなく、目にも疲労が蓄積しやすいんです。8月25日放送の『ZIP!』では、目の夏バテについて特集していて、眼科医が解説していました。そこで今回は目の夏バテの原因や対策について詳しくまとめていきます。

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番組で街頭インタビューを行ったところ、次のような目の症状を訴える方がいました。

「毎日暑いから夜クーラーをかけて寝ていると、次の日、目がカサカサですね」(40代男性)
「(今年は)目が痒くなったり乾燥したりで、目薬をさす機会が増えています。1日6回とか」(小学5年生 男の子)
わたしも最近はとくに、目が乾燥してショボショボしたり、目の奥が重だるくなったりと疲労感・負担感を感じます。

出典:イラストAC

伊藤医院 副医院長・眼科の有田玲子医師は「今まで暑かった分の疲れが体にも目にも蓄積してきて、一晩寝ても翌日に目の疲れが取れないこともある」とコメントしていました。

この夏、東京は猛暑日の記録を更新するなど厳しい暑さが続いた結果、目の不調を訴える人が多く、有田医師のクリニックでは眼科の患者数が例年の約5倍にも上っているといいます。
有田医師は、目の夏バテの症状は、大きく3つの要因によって引き起こされると指摘していました。


目の夏バテを起こす要因

①紫外線ダメージ
肌だけではなく、目も日焼けをするので注意が必要です。
目から入った紫外線はそのほとんどが角膜(黒目の部分)で吸収されます。
強い紫外線に長時間曝されることで起こる角膜の炎症を紫外線結膜炎といい、その症状には目の充血や痛み、流涙、かすみ目などがあります。

出典:イラストAC

②エアコンによる冷え
エアコンの冷えによる全身の血行不良は目の血流も低下させ、酸素や栄養の供給不足を招くだけでなく、目のまわりの筋肉を凝り固まらせて、眼精疲労やピント調節機能の低下などの原因になります。

③ハンディファンやエアコンなどからの風
ハンディファンやエアコンの風が目に直接当たると、目の表面を覆っている涙が乾きやすくなり、角膜がむき出しの状態になってしまいます。
短時間でも目に風が直接当たることでドライアイが進行し、ほこりなどで目が傷つきやすくなり、目の痛みや充血・疲れ目などの症状を招きます。


目への負担が増大するこの時期は、どのようにケアしていけばよいのでしょうか。
有田医師が教えてくれました。

目の夏バテ対策

1.UVカットのサングラスで紫外線から守る
サングラスを選ぶ際は、同じUVカット率のものなら色が濃いレンズよりも薄いレンズが良いと有田医師。

一見濃い色のレンズの方が紫外線を防いでくれそうですが、濃いレンズだと瞳孔が開きやすくなり紫外線が目の奥まで届きやすくなってしまいます。

まぶしさを抑えるためにはある程度色が入っている方が良いそうなので、色が必要以上に濃すぎず、UVカット率が高いものを選ぶようにしましょう。

サングラスに帽子や日傘を併用すると、さらにUVカット効果が高まりますよ。

出典:写真AC

2.ダメージを受けた目のケア
紫外線のダメージで目のかゆみや充血といった症状が出た場合は、冷蔵庫で冷やしたくらいの冷たさのタオルで1分ほど冷やすのがよいそう。

一方、エアコンやハンディファンの使用で目が冷えたりドライアイになってしまった場合は、38~40℃に温めたタオルで5分ほど温めるのがよいそうです。

エアコンで体を冷やしすぎないように室温や服装を調節したり、風が直接目に当たらないように注意することも大切ですね。

3.ドライアイ予防のための「目の体操」をする
スマホやパソコンを使っていると、まばたきは浅くなり、回数は1/4に減少します。
すると、まぶたは運動不足になり筋肉が衰えてしまうので、正常なまばたきができなくなり、涙の量が減少。ドライアイを招いてしまうんです。

そこで目の夏バテの予防法として、まぶたの筋肉を鍛える簡単な筋トレを有田医師が解説していました。

【まばたき体操のやり方】
パチパチ・ギューッと、2回まばたきをした後、上まぶたと下まぶたをしっかりくっつけるようにして2秒間目を閉じます。
目を閉じるときにギューっとやりすぎずに、上まぶただけに力を入れるのがポイントです。
この体操を1回5セット、1日5回行うと質の良いまばたきができるようになるそうですよ。

スマホやパソコンから目を休める時間を定期的にとり、まばたき体操を行うようにするとよいですね。


いかがでしたか?今回はこの時期の目のセルフケアについてまとめていきました。
夏の疲れが出やすい時期なので、目を酷使しないよう十分に労わっていきましょう。

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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