【農家直伝】余ったきゅうりは“干す”べし!?コリッと甘い♡「干しきゅうり」が超お手軽な保存ワザだった件

【農家直伝】余ったきゅうりは“干す”べし!?コリッと甘い♡「干しきゅうり」が超お手軽な保存ワザだった件

野菜の長期保存法といえば、冷凍が定番。でも冷凍に向いてない野菜もあるんですよね。水分の多いきゅうりはその代表。冷凍すると食感が損なわれておいしくなくなるんです。でも物価高な昨今、野菜はお安い時にドカッと買って、うまく保存しつつ使いたいですよね~。そんなとき、愛知県・JA西三河きゅうり部会青年部の方から「干しきゅうり」の噂を聞きました。きゅうりを干す…一体どうなるの!?と思ったので、さっそく実践してみました♪

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JA西三河きゅうり部会青年部が考案する、オリジナルきゅうりレシピ


愛知県西尾市は、温暖な気候と冬の日照時間が長いことから、きゅうりを始めとするさまざまな農産物が栽培されています。
JA西三河きゅうり部会は、西尾市のきゅうり生産者40人で組織しており、11~6月に旬を迎える「冬春きゅうり」を年間約3,000トン生産。同部会青年部では、「夏以外でもおいしくきゅうりを食べてほしい」という想いから、SNSできゅうり料理のレシピを多く紹介しているそう。

同青年部のPR担当をしている織田和弘(おだ・かずひろ)さんは、「他の農家から聞いた話ですけど」と前置きしながら「干しきゅうり」について教えてくれました。

「食感や風味が損なわれるのできゅうりの冷凍保存はNGですけど、干しきゅうりだと逆に風味が増すらしいんです。水分が抜けてかさが減るので、きゅうりをたくさん買ったときにも良いと思いますよ」(織田さん)

風味が増すなんて聞いたらますます気になる~!
聞いた情報をもとに作り方を考えて、さっそく実践してみました♪

コリコリ甘い♡「干しきゅうり」の作り方

材料(作りやすい分量)
きゅうり…2~3本

天日干しで使う野菜干しネットは、以前ホームセンターで購入し、自宅で保管していたものを使用しました。
最近は100円均一ショップでも手に入るようなので、チェックしてみてください♪

作り方
1.きゅうりを7~8mm厚さの輪切りと斜め切り、5cmの拍子木切りにそれぞれ切る。


あまり厚いと水分が抜けにくくなるそうなので、厚さに注意しながらカットします。
わたしは、輪切り、拍子木切り、斜め切りの3つで切り方を変えてみました。
どう食感が変わるのか楽しみですね♡

2.ざるや干網にきゅうりを並べる

重ならないように気をつけて並べます。
ざるの場合は上からネットを被せるなどして、鳥や虫に食べられないようにしましょう。
良い天気の日に干すのがおすすめです♪

3.晴れた日に3~8時間ほど干したら完成。

干してから3時間後の様子。表面は乾いたものの、まだ水分が残ってる状態のため、もう少し干してみます。
その時の気温や湿度によって変わるので、調整してくださいね。



結局、今日は曇りの時間もあったので、8時間ほどで完成しました!
切り方を変えてみましたが、3種類の中で乾きが早かったのは輪切りと斜め切り。
拍子木切りは少し厚みがあるため、時間がかかりました。

生のきゅうりと比べると一目瞭然。皮の部分がシワシワになっているのは水分が抜けてくれた証拠です。
干しきゅうりは、セミドライ状態で料理に使うのが良いそうなので、触って少し柔らかいくらいになったら取り込みましょう。

そのまま1つ食べてみると…甘みがすごい!
生食と比べると青臭さも減っています。漬物のようなコリコリとした食感もいい感じです。

水分が抜けて全体のかさが減るので、きゅうりを一気に大量消費するのにも良さそう。
すぐ使わない場合はジッパー付きの保存袋に入れて保存してくださいね。(3~5日日持ちします)

せっかくなので、干しきゅうりを使った料理にチャレンジしてみました!

コリコリ食感がクセになる♪「干しきゅうりと厚揚げの炒めもの」

材料(2人分)
厚揚げ…200g
干しきゅうり…1本分
白いりゴマ…小さじ1/2
ゴマ油…大さじ1/2
糸唐辛子…お好みで

[A]
コチュジャン…小さじ2
きび砂糖…小さじ1
酒…小さじ2
しょうゆ…小さじ1
片栗粉…小さじ1

作り方
1.厚揚げは1cm角に切る。

2.フライパンにゴマ油を熱し、中火で1を焼く。全面にこんがり焼き目がついたら強火にし、干しきゅうりを加え、油が全体に回るようにさっと炒める。

3.2に合わせておいた[A]を加え、炒め合わせる。器に盛って、白いりゴマとお好みで糸唐辛子をかける。


完成!
さっそく食べてみると、甘辛の味付けでご飯が進む~。
干しきゅうりは水分が抜けてる分、旨味をグングン吸うんですね。大発見!
噛みしめるたびにコクがジュワ~ッと口の中に広がっておいしいです。

コリッとした干しきゅうりと、ふわふわの厚揚げの食感の違いも楽しいですよ♪

切って干すだけなのに、こんなにおいしい便利食材になるとは予想外でした。
これから大量のきゅうりを購入しても、ど~んと来い!って気持ちです(笑)。
みなさんも天気の良い日に「干しきゅうり」、ぜひ試してみてくださいね!

【公式インスタグラム】
JA西三河きゅうり部会青年部(nishimikawa_kyuri)
https://www.instagram.com/nishimikawa_kyuri/?hl=ja

JA西三河きゅうり部会青年部

愛知県西尾市で冬春きゅうりのハウス栽培を行う。ICTを活用したきゅうり栽培の先駆けで、畑の温度や湿度などのデータを蓄積、生産者同士で共有。その取り組みにより、10アールあたりの収量が全国平均の2倍以上に。「もっと西三河の冬春きゅうりを広めたい」という思いから、2020年からは青年部公式SNSもスタート。レシピ情報やPRイベントの様子などを通じて、冬春きゅうりの魅力を発信している。

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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