訪問診療を受けられる場所 | 訪問診療は自宅でしか受けられない?

訪問診療を受けられる場所 | 訪問診療は自宅でしか受けられない?

訪問診療の対象者

訪問診療とは、病院への通院が困難な患者様に対して、医師が定期的に自宅などへ訪問して診療を行うサービスです。対象者については、「居宅(または施設)で療養を行っており、疾病、傷病のために通院による療養が困難な方」と定められています。年齢や性別、疾患状況、病状の程度を問わず、医師が訪問診療の必要性を認めれば利用できます。ただし、ご自身での通院が可能な方や、家族の方が付き添って通院できる方については訪問診療の対象とならない場合があります。

訪問診療を受けられる場所

対象者の条件に記載されている通り自宅以外でも訪問診療が受けられます。訪問診療を自宅以外で受ける場合は、おもに認知症高齢者グループホーム・養護老人ホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅などが挙げられます。

施設を利用していて訪問診療の対象になるのは?

施設を利用していて訪問診療の対象になるかどうかは、「患者様がそこで生活をしているかどうか」で判断されます。そのため入所施設は訪問診療の対象ですが、デイサービスは対象外となります。デイサービスとは要介護状態の高齢者がデイサービスセンターなどの施設へ通って、入浴や排せつ、食事の介護、機能訓練を日帰りで受けるサービスのことです。デイサービスを受ける場所は居住する場所とはならないことから訪問診療が受けられません。

ショートステイで訪問診療の対象になるのは?

ショートステイも基本的には訪問診療を受けられませんが、一定の条件下では利用可能とされています。ショートステイとは短期間施設に入所し介護などの支援が受けられるサービスです。ショートステイ先は居住する場所とはならないので、本来なら訪問診療の対象外ですが、自宅で診察を受けてから30日以内の患者様は訪問診療の対象になります。また、令和2年より、「入院していた病院を退院した後、直接ショートステイに入所した患者様」も対象になりました。この場合退院後30日以内ならショートステイ先での訪問診療が利用できます。

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