簡単な下準備なのに大活躍!「下味冷凍肉」で晩ご飯作りを楽ちんに
毎日の献立を考えるのはなかなか大変なものですよね。とりあえずメインおかずだけでも決まっていれば、あとのおかずはだいぶ考えやすくなるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが「下味冷凍肉」です。下味冷凍肉とは、簡単な下味をつけて冷凍保存する肉のこと。和洋中、イタリアンやエスニックなど、自分が使いやすい味付けで、お肉も変えて何種類か作っておけば、それを軸にして献立を考えやすくなりますよ。
今回は、鶏肉編と豚肉編に分けて、下味冷凍肉のメリットや下準備の方法から、解凍なしでそのまま調理できるメインおかずのスピードレシピまで、すぐに活用できる内容でご紹介していきます! 下味冷凍肉は全部で3種類。鶏むね肉・豚薄切り肉・豚ひき肉を使って味付けもバラエティ豊かに揃えました。さらに、活用レシピは煮たり炒めたりとさまざまな調理法で、鶏肉レシピ2品、豚肉レシピ5品の全7品! 試しに1週間作ってみてくださいね。
●下味冷凍肉と活用レシピの豚肉編
『下味冷凍肉で1週間!解凍なしで作れちゃう晩ご飯おかず~豚肉編~』
下味冷凍肉のメリットとは?
【メリット1】乾燥を防いでしっとり食感に
鮮度が命の肉を消費期限内に食べきれない時は、冷凍保存が便利ですが、冷凍肉はあまり美味しくないと感じたことはありませんか? この原因の多くは「冷凍焼け」によるものです。
冷凍焼けとは、冷凍した肉が乾燥する現象です。写真のように買ってきたパックのまま保存すると、ラップなどで包んで密閉した状態に比べて空気に触れる面積が増えるため、肉が乾燥しやすくなり、調理した時のパサパサでかたい食感の原因にも。
肉を冷凍保存する場合は、乾燥を防止するため密閉状態にすることが大切です。その点、下味冷凍肉は下味の調味料で肉を覆うため乾燥を防止でき、一般的な冷凍肉と比べてしっとり食感に調理することができるのです。
【メリット2】うま味そのままで時短調理可能に
こちらの写真は、肉を密閉し冷凍保存したものですが、使用する時は「解凍して切る」という工程が必要になります。特にブロック肉は厚みがあるため、解凍に時間がかかり肉のうま味を含む“ドリップ”が流出して、せっかくの美味しい成分が損失してしまうことも。
そんな解凍の手間やうま味の損失の対策にも下味冷凍肉が便利です! 下味冷凍肉は食べやすい大きさに切ってから下味をつけて凍らせるので、冷凍庫から出してすぐに調理できてうま味もしっかり残すことができます。
下味冷凍肉を美味しく作るポイント
【ポイント1】下味の調味料は肉にまんべんなくからめる
調味料の混ざり方や、肉へのからまり方がまばらだと、料理の味にも偏りができます。あらかじめしっかり混ぜておいた調味料を、均一に肉にからめて冷凍してください。
【ポイント2】冷凍用保存袋を使って薄く均一に密閉する
冷凍すると肉同士がくっついた状態になるため、たくさんの量をまとめて冷凍してしまうと、何回かに分けて使う場合に分割する手間がかかります。でも、あらかじめ1回使う分量に小分けにして冷凍しておけば、調理を始めるのがスムーズに。また、均一に薄く伸ばすことで、調理時の加熱のムラ防止にもなります。
ポイントを押さえて下味冷凍肉を美味しく作ったら、保存期間に気を付けて美味しいうちに食べ切りましょう。下味冷凍肉でも、家庭用の冷凍庫での長期保存は冷凍焼けや風味の劣化などが心配です。下味冷凍肉は、作った日にち、肉の種類、重量、味付けなどがひと目でわかるようにメモをして、下記の保存期間内を目安に使い切ってください。
【冷凍保存期間目安】
●ひき肉類:2週間程度
●ひき肉以外の肉:3~4週間以内
※ひき肉は空気に触れる面積が大きく乾燥しやすいため、ほかの肉に比べて保存期間が短めです。
鶏むね肉で!ハーブオイル風味の下味冷凍肉の作り方
ヘルシーで人気の鶏むね肉は、ハーブソルトをふってオリーブ油をまぶすだけ! トマトやチーズ、クリーム系など洋風の料理によく合います。食べる時は好きな野菜をのせてフライパンで蒸し焼きしたり、煮込んでシチューやクリームパスタ、グラタンなどで使ったりするのがおすすめです。トマトやピーマン、ねぎ、きのこ類などと相性がいいですよ。
【材料(2人分)】
鶏むね肉(皮なし)…1枚(250~300g程度)
ハーブソルト…小さじ1弱
オリーブ油…大さじ2
【作り方】
1.鶏むね肉は約1cm幅の斜めそぎ切りで一口大に切り、ハーブソルトを両面にまんべんなくふる。
2.冷凍用密閉袋にオリーブ油を入れて1の肉を加える。袋の上からオリーブ油を揉み込むように鶏むね肉にまんべんなくまぶしたら、均一に薄く伸ばして口を閉め冷凍する。
配信: Nadia