無印良品の服が変わった!?いまMUJIの服が驚きの進化の最中

無印良品の服が変わった!?いまMUJIの服が驚きの進化の最中

食品から化粧品、文房具、衣料品、家具や収納グッズに至るまで衣食住に関わるものが揃う『無印良品』。最近、無印良品のお洋服が変わったって知ってる?無印良品の洋服を長年愛用してきた人たちだけでなく、これまであまり無印良品のお洋服を着たことがなかった人たちの間でも今話題になっているんです。オーセンティックなテイストはそのまま、よりおしゃれに進化している無印良品のお洋服。実はそこには、無印良品自身が、「もう一度生まれ変わる」という強い決意がありました。2022年から密かに衣料品部門のイノベーションを始め、今年になってその成果でヒットが続いています。そんな無印良品の衣料品の進化を商品開発チームに聞きました。

___いつから変わったんでしょうか?

新たなメンバーが加わって商品企画を始めたのが約1年半前です。素材を調達して、生産して、実際に店頭に並ぶまで時間がかかるので、大きく変わったのは今年の春夏商品からになります。

___「定番」という印象は変わらないのにぐっとおしゃれになったと感じたのですが、何が変わったんですか?

これまで無印良品では、ナチュラル・ベーシックのブランドという誇りを持つあまり、天然素材・ベージュ系のナチュラルカラー、そしてノンジェンダーな鉄板カジュアルという服のラインナップが多くなっていました。でも、本当の普遍的な服、長く愛せる服には、モノトーンもあって良い。機能的な素材もあるはずだし、フェミニンなスカートもあっていい。ナチュラル系だけに捉われずに、本当に必要な名品アイテムを作ろうと思ったんです。

まずは素材です。天然素材100%だけでなく、リサイクルポリエステルなどの環境配慮型の素材を使って、おうちで洗濯できてしわになりにくい、イージーケアの商品を増やしました。共働き家庭が増えるなど、おうちで洗える服への需要が増えているのも理由のひとつです。

もうひとつは服のサイズ感です。どういう着こなしをして欲しいのか、どういうバランスで着て欲しいのかを想像しながら、例えばざっくりとしたニットはゆったり、重ね着にも使える薄手のニットは少し細身になど、アイテムごとにシルエットの見直しをしています。

___このジャンパースカートのような、ふんわりとしたソフトなラインの服も増えている気がします。

そうなんです!これまでの無印良品は曲線の女性のカラダに対して、直線に落ちて、男性でも着こなせるような、中性的な服作りをしていました。

もちろんジェンダーレスは私たちにとって大事なテーマですが、今はお客様が選ぶ時代。直線的なシルエットの服が好きなお客様はメンズの売り場からでも選びます。だからメンズとレディースは役割を分け、レディースの服はカラダのラインに沿うなシルエットになっています。

立体的にするのと同時にパターンを複雑にしすぎないことも意識しています。ストンと落ちればいいところにわざわざラインを入れて、工程を増やすことはしない。例えば、このジャンパースカートを長く着てもらうためにポケットはあった方がいいよねというように「本当に必要なものは何か」という視点で考えるようにしています。

___なるほど。もうひとつ気になるのは、定番のデニムアイテムも進化してません?

今年新しくバギーという太めのデニムパンツが仲間入りしました。デニムウェアは定番のアイテムですが、今の若い世代にとってはワイドシルエットがベーシック。流行を追いかけるわけではないけれど、やっぱり服は時代とともに変わっていくものだし、お客様の常識もそれによって変わるので、今の生活でどういうことが新しい定番になっているか見て、そういったバランスは取り入れていきたいと思っています。

___デニムバギーパンツ可愛いですね!ボタンがふたつ?

ありがとうございます。ウエストボタンが2つ付いていて、外側で留めるとハイライズ、内側で留めるとミドルライズではくことができます。トップスや靴とのバランスも考えてコーディネートの提案もできたらと思っています。

___大人世代の定番服っていうだけじゃない。なんか若い世代のトレンドもかなり入っている気がします。

流行にとらわれない天然素材を使った服作りにこだわるあまり、いつの間にか無印良品の服は真面目なお客様に支えられるブランドになっていました。そういったお客様ももちろんこれからも大切にしていくのですが、購入していただく方が偏ってきていたんですよね。このままだと、世の中に広く役に立つという本来の無印良品の使命は果たせない。ベーシックカジュアルというのは、同じ商品を、10代20代の人も50代の人も着られるべきだと思うので、その欠けていた部分を補おうということになりました。

家族や友人がこの服を着るか想像を膨らませるほかに、具体的にどんな人に着てほしいか、地方に移住して農業をやってるオシャレな人とか文化人とかそんなモダンで洗練された人をイメージしました。現代的でモダンな服を作らないと、本当に多くの人には着てもらえないと考えています。

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