「2人で十分だと思ってたけど、もう一度赤ちゃんを抱きたい」「3人目が欲しい」と思うタイミングは一体いつ?
40代前半で一男一女を出産、現在は「46歳の体にムチ打ちつつ(笑)」、5歳娘と2歳息子の子育てに忙しい漫画家・水玉ペリさんに「高齢ママ」の本音を聞いた。
「40歳で娘を、44歳で息子を出産と、高齢だけど2人も子どもを授かることができたんだから、出産で思い残すことはもうない! つい先日までは、本気でそう思っていたんですが…」(水玉さん 以下同)
●45歳だけど、赤ちゃんをもう一度抱きたい!
心境に変化が起きたのはつい最近。2人目の子が卒乳するタイミングで、突然「3人目が欲しい~!」という気持ちがメラメラと燃え上がったのだそう。
「息子が卒乳したことで、『これでもうわが家から“赤ちゃん”がいなくなるんだ…』って思ったら、急に寂しくなっちゃったんです。ちっちゃくてかわいい赤ちゃんをもう一度抱きたい。リスクは色々あるだろうけど、頑張ればなんとかなるんじゃないかな、って」
卒乳後のホルモンの影響? それとも3人の子持ちママ友が身近にいたせい? とにかく、45歳(当時)でまさかの「3人目が欲しい病」発症した水玉さん。そこで彼女がまず取った行動は情報のリサーチだった。
「超高齢産をネットで検索しました。そうしたら結構いるんですよ。40代から3人産んでる人や、ステップファミリの49歳で3人目を産んでいる人もいて。そういうのを見ていたら私も産めるかも、とすっかりその気になってきて」
●乗り気な妻とは対照的に、夫は大反対
超高齢出産のケースをいろいろ知って勇気をもらった水玉さん。だが「3人目ってどう思う~?」と冗談っぽく夫に持ちかけてみたところ反応は…。
「『ありえない!』ってバッサリ(苦笑)。夫は子育ても家事も手伝ってくれる方だけど、それでも幼児2人を育ててたら家なんてグチャグチャになるじゃないですか? 今の時点で完全にキャパオーバーだし、お金や体力のことを考えたら絶対無理って冷静に反対されてしまった」
何人子どもを作るか。それはもちろん各家庭に委ねられる判断だ。冷静に考えれば現実的には厳しくとも、いざ授かれば喜びのほうが勝るかもしれない。だが水玉さんとしては、夫婦で話し合い、考え抜いたことで気持ちの折り合いはついたという。
「私の母ももうすぐ80歳だし、子育ての戦力としてはもう頼れない。そう考えるとやっぱり今いる2人を大事に育てていこう、という結論に落ち着きましたね。下の子は今2歳なので、小学校入学時には私はもう50歳。それまでなんとかがんばって若作りしていかなきゃ(笑)」
遅い年齢で子を授かった高齢ママほど、「子宝に恵まれる」ことの幸運を実感しているはず。だからこそ今目の前にいる子どもたちを大切に育てていこう。家族の幸せは人数で決まるものではないのだから。
(阿部花恵+ノオト)