シルバー世代と高齢ペットの「老老介護問題」を解決するペット外出代行サービス開始

軽貨物運送業事業を展開するなでしこTOKYOは、シルバー世代が高齢ペットを飼いやすい環境を作ることで飼育放棄を減少させるべく、ペットの外出代行サービス「わんにゃんサポート」を9月1日(金)に正式リリースした。

シルバー世代と高齢ペット問題

コロナ禍で家にいる時間が増えたことから、癒しを求めペットを飼う人が世界的に増加している。日本ペットフード協会の調査によると、日本では2019年から2020年の犬の飼育数が18%増加の46万2千頭となったという。

ペットを飼う人が増えた一方で、ペットの飼育放棄問題が深刻だ。環境省によると、2021年には24,102頭もの犬が飼育放棄で収容されたと公表しており、これは全体の5%にも及ぶ。また、ペットの飼育放棄の約70%はシルバー世代によるものといわれている。

ペットが高齢になると日々のケアの負担が重くなるが、同時に飼い主自身も高齢になり、面倒を見切れなくなることが一因としてあるようだ。

ペットは生活に癒しを与えてくれるかけがえのない存在だが、ペットも年齢を重ねるにつれ、定期的な通院や日々のケアなど飼い主への負担が重くのしかかってくる。

定年退職後にペットを飼い始める人が増えているが、ペットが高齢と言われる11歳を迎える頃には飼い主自身も70代に。動物病院に定期的に連れていくことが体力的に難しいという人が、これからさらに増加するのではないかと予想される。

同社代表自ら直面した高齢犬を飼育する難しさ

なでしこTOKYO代表の宮内氏は、現在17歳になる高齢犬を飼っている。薬を飲んでも咳が止まらず、体調が変化しやすいため、緊急で訪問診療を頼み診察してもらうこともあるそうだ。

同氏が高齢犬の介護の大変さを実感していた折に、高齢犬の面倒が見切れず飼育放棄するシルバー世代が増えているという話を聞いたそう。

そこで「シルバー世代の方が安心してペットを飼える環境を作りたい」と考え、本業である軽貨物運送事業を活かしたペットの外出代行サービスを始めるに至った。

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