電気代節約方法6選! 手軽にできて見落としがちな節約術をご紹介

節約アドバイザーが解決! 電気代の節約にまつわる疑問

続いて、電気代の節約で「あるある」な疑問・質問を、和田さんに聞いてみました。これまで気になっていたことも、ここでスッキリ解消しましょう!

Q.ブレーカーを落とせば節電効果がある?

「冷蔵庫がある以上、すべてのブレーカーを落とすのは難しいので、使っていない部屋のブレーカーだけ落とすことになりますが、近年の家電は待機電力がかからないので、そこまで効果的とは言えません。ちょっとの電気代がゼロになるくらいなので、個人的にはあえてする必要がないと思います」

Q.ひとり暮らしで電気代を節約するコツは?

「ひとり暮らしの場合、暖房器具はエアコンだけという家庭が多いことでしょう。冬は室温と外気温の差が夏よりも大きいため、エアコンの電力量も増え、電気代がかさみます。ただ、ひとりで過ごしているなら部屋全体を暖める必要はないので、電気ひざかけや電気毛布などを使ってみては? これらは少ない消費電力量ながら、触れていれば十分に暖かく感じられますよ。また、電気ポットや炊飯器を使っているなら、長時間保温していないかもチェックしてみましょう。

このほか、女性のひとり暮らしの場合、防犯面から照明を点けっぱなしにしている方もいます。帰宅してから照明を点けると、集合住宅でどの部屋に住んでいるかがわかってしまうから、というのが主な理由ですが、日中も点けておく必要はないですよね。この場合、スマートフォンでリモート操作や自動操作ができるスマートリモコンやスマートプラグなどを活用するのがおすすめ。電気スタンドと繋いでタイマーを設定しておけば、自動で点灯・消灯が可能です。価格はスマートプラグで1000円程度、スマートリモコンなら5000円程度からが相場なので、検討してみてください」

Q.オール電化の家で、電気代を節約するなら?

「オール電化向けのプランにしている家庭が大半でしょうが、プラン内容を把握していない方は意外と多いようです。なんとなく“夜は安い”ではなく、“夜の○時から○時までなら、いくら安くなる”と正確に知ることで、日中に電力消費量が大きな家電は使わないようにするなど、意識を変えることができますよ。

また、省エネ性能が高い給湯器や家電を使うことも大切。中でも給湯器は、ヒートポンプ式のエコキュートでないと、電気代がかなり高くなります。また、貯湯量よりもお湯の使用量が多ければ日中に沸かすことになるので、使い方や人数に見合った能力のものを選んでください」

Q.夜型生活だから、夜間が安いプランを契約したほうがいい?

「夜間の電気料金が安いプランでおトクになるのは、エコキュートを使っていて夜間にお湯を沸かす家庭です。そうでなければまず安くなることはないので、やめておく方がいいでしょう。どうしても気になる方は、電力会社のホームページでシミュレーションを行い、プランを比較してみてください。なお、電気代高騰を受けて、契約プランを見直すべきか考えている方もいるでしょうが、情勢が安定していない昨今は、何がどう変わるか読みにくいのが実情。今は静観しておくのがベストだと思います」

正しく新しい知識を身につけて、効果的な節電を

「昔は節電と言うと、こまめに電源を切ったりプラグを抜いたりといったアクションが主流ですが、現代はもっと複雑」と、和田さん。家電の省エネ性能も違い、使う時間や使い方も考慮する必要があるため、「基礎知識を身につけ、情報をアップデートすることが大切」なのだそうです。

「時折、思い込みやイメージで節電している人を見かけますが、間違っていることも多いもの。中には“エアコン暖房は電気代がかかるから”と、代わりにセラミックファンヒーターを使っていた人もいました。 これは“小さくて風量も少ないから、節電になる”というイメージが先行した結果ですね。“何となく節電になりそう”という考えでは、逆効果になることもありがち。なぜ電気代が高くなるのか、どんな家電にどのくらいの電力が必要なのかといったことを知って、効果的な節電行動をとるようにしましょう」

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