PTAはトラブルの温床? 「LINEやってない」問題児ママ、ワーママと専業主婦に亀裂……事例&対応策5選【2023年10月最新】


たくあんとくもりさんによるPhoto ACからの写真

 いつの時代もママたちを悩ます「PTA活動」。特にワーママが増加している昨今、PTA活動に時間を割けないとして、できるだけ委員や役員に選出されたくないという人は多い。とはいえ、子どもが小学校に在学している間、一度は委員もしくは役員をしなければいけないというルールの学校も多いだけに、「いつ引き受けるべきか」もママたちの関心事となっているのではないだろうか。

 そんなPTAはトラブルの温床という話を耳にする。委員や役員の選出や実際の活動の中で、ほかの保護者と揉めた経験をした人は少なからずいるだろう。

 サイゾーウーマンでは、これまでPTAに関するトラブル事例、またママ友ウォッチャーによる対応策を紹介する記事を複数掲載してきた。

PTAトラブル事例&対応策5選

【PTAトラブルその1】

学年委員会の委員長に。LINEグループを作ろうとしたら「LINEやってません」というママが現れて……

 恵美さんの頭を最も悩ませたのが、委員をまとめるための“連絡方法”だという。

「学年委員は、それぞれのクラスで1名ずつ選ばれているので、全体では18人。会議などにはPTA役員が加わるので総勢20名前後になります。メンバー全員の会議の出欠や、議事録の共有などはできればLINEでグループチャットを作ってそこで共有したいのに、メンバーの中に『LINEはやっていません』というママさんがいるんです」

 LINEのダウンロードは任意であるため、強制はできなかったという恵美さん。

「LINEを利用していないママさんとの連絡方法をどうするかで、会議が一時ストップしました。結局、『メールならいい』ということで、委員長の私から、LINEをやっていないママさんに、議事録や次回の予定なども送ることになったんですが、私の手間が増えているっていう感覚が、相手にはないみたいなんですよね……」

 恵美さんが、この一件を仲の良いママ友たちに愚痴ったところ、「今時、PTAで『LINEやってません』なんて通用しない」「それって暗黙のルールでしょ? PTAの問題児だね」、さらには「本当はLINEをやっているけど、『やっていない』と言った可能性もある」などと言われたそうだ。

◎ママ友ウォッチャーによる対応策

PTAに関しては、「業務」と割り切って、できる限り効率性を重視して対応するのも必要だと思う。そのために、連絡手段を“暗黙のルール”にするのではなく、活動前の段階から「連絡は主にLINEを用いる」などと明文化したら、トラブルは減るのではないだろうか。

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【PTAトラブルその2】

「PTA役員の他薦アンケート」に名前を書かれて困惑! “犯人捜し”をしたら…… 

 アンケート用紙に名前を書かれると、推薦委員会の委員から突然電話がかかってくるというが、八重子さんの元にも連絡が来たそうだ。

「私の名前がアンケートに書かれていたそうで、本部の役員を引き受けてほしいと言われました。あのアンケートは『該当者なし』で出してもよかったはずなのに、『なぜ?』とびっくり。そもそも娘が1年生の時は、コロナ禍で学校行事がほとんどなくなり、運動会も無観客、保護者会も1回のみ。ほぼ新しいママ友ができなかったんですが……。もしかしたら、名前を書いたのは同じ保育園のママかなって気になりました」

 八重子さんの娘と同じ保育園出身の子は2人いるという。

「2人いるママ友のうち、1人はLINEでやりとりする間柄でした。まるで犯人捜しみたいで後ろめたくもあったんですが……どうしても気になって『PTA役員の他薦アンケートって、誰かの名前を書いて出す人いるのかな?』と話を振ってみたんです。そうしたら、そのママ友が、まさかの私の名前を書いたって言うんですよ! 誰かの名前を必ず書かなきゃいけないと思ったみたいで、『ほかに知っている人がいなかったし、八重子さんはしっかりしているから向いていると思った』という返信が来たので驚きました……」

◎ママ友ウォッチャーによる対応策

 自分が役員に選出されるのを回避するためには、別のママの名前を書くのが手っ取り早いが、やはり後ろめたさから、可能な場合は「無回答」で出す人は多いのではないか。しかしそうなると、アンケートの意味をなさないので廃止になってもいいと思うが、長年続くやり方を変えるのはなかなか難しいこと。保護者が結束して声を上げなければ実現しないだろう。

 現状では、やはり親しいママ友の名前をPTA役員に推薦してはいけないのが“暗黙のルール”ではないか。「役員をやってみたい」と明確な意思表示をしているママならいいが、特に共働き家庭のママが役員を務めるのは、あまりにも負担が大きすぎるだけに、やりたがらない人が大半だろう。

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【PTAトラブルその3】

PTA副会長がやる気いっぱい! 中止になった行事の復活熱望も、ほかの役員は消極的

 コロナ禍でラジオ体操や夏祭り、交通安全教室など、学校行事が中止になったケースも多い。しかし、副会長の奈菜さんは「小規模での復活」を熱望したそうだ。

「奈菜さんは、『行事がなくなって、子どもたちがかわいそう』と繰り返すんです。確かに運動会や学習発表会などは、学年ごとの入れ替え制にし、入口で来場者全員に検温を実施するなどの手間がありましたが、開催して良かったって思うんです。でも、門松やしめ縄といった正月の飾りを小学校の校庭でお焚き上げする『どんど焼き』や、児童たちが集まって風船を空に放つ『風船飛ばし』は、別に復活しなくてもいいんじゃないかなって。ママさんたちのボランティアも必要ですし、準備も大変なので、ほかの役員さんも本音では復活に後ろ向きみたいなんですが、 奈菜さんに押し切られてしまいそう 」

 奈菜さんは、「来年も引き続き役員をやりたい」と意欲を見せているという。

◎ママ友ウォッチャーによる対応策

PTA活動は、どの委員や役員が自分に合っていて、どれくらい時間を取られるかを、できるだけ事前に調べるのが重要だ。そういった下調べナシで、誘われるがまま、やる気みなぎるタイプの奈菜さんと一緒に副会長になってしまっては、苦労するのは目に見えている。

 また、高学年になると子どもの塾通いが始まったり、中学受験に向けた学習が本格化するケースもあるので、できるだけ低学年で委員もしくは役員を終わらせておくというのも今では一般的だ。PTAで悩まないためには、小学校入学当初から、その攻略法を練っておくことが大事だと思う。

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【PTAトラブルその4】

仕事でPTA活動を欠席していたら――専業主婦ママからとげとげしいメールが届いた

 専業主婦ママである有希奈さんから、文化委員のグループチャットに、「夏休みの期間は、これまで参加していなかった人を中心に、ベルマークの集計を行うように」という連絡が来たという。

「まるで私たちワーママが、“さぼっている”みたいな言い方でした。確かに、有希奈さんほか専業主婦のママは、ワーママより学校に行って作業する機会は多かったですが、もともとPTAはやりたい人がやるものだと思うんです。私のように働いている人は、活動がどうしても難しい。PTAは時間に余裕のある専業主婦が主となって活動する……これって暗黙のルールなのではないでしょうか」

◎ママ友ウォッチャーによる対応策

 こういった不公平を解消するにはどうすればいいのだろう。ワーママが増えた今の時代、仕事を調整できるように、できるだけ事前に活動日を設定したり、専業主婦ばかりに作業を偏らせないため、シートで作業分担するなど、誰もが効率良く活動できる仕組みづくりが必要だと思う。それこそが委員長のやるべき仕事なのかもしれない。一方、任期は1年だけだからと割り切り、たとえ不満を覚えてもやりすごす――これも一つの手なのかもしれない。

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【PTAトラブルその5】

PTA委員に立候補したら、「なんでも一緒にやりたがる」ママ友を怒らせてしまった

 唯さんには、6年生でPTA委員・役員を務めるのは「どうしても避けたい」理由があった。

「隼人はいま中学受験塾に通っているんです。もし6年生で私がPTA委員か役員になったら、受験のサポートとの両立で、大変になることは目に見えている。万が一、学校に行かなければいけない日が多く、負担が大きいとうわさされている広報委員会や卒業対策委員会に選ばれたら、隼人の受験に大きな影響が出てしまいそうで……」

 唯さんは、推薦委員に希望を出し、数人の抽選を突破した。

「今まで、PTA委員も役員もやりたくないと思っていたのですが、来年のことを考えると、選ばれてホッとしました」

 しかし、香織さんに「推薦委員に決まった」とLINEしたところ、彼女を怒らせてしまったそうだ。

◎ママ友ウォッチャーによる対応策

 仲良しのママ友と、なんでも一緒にやりたがるママというのは、実際のところ結構いる。ことPTA委員・役員は、それなりの負担を強いられるものだけに、ママ友の意見に流されず、自分はどうしたいのかをしっかり伝えておく――それがママ友付き合いの暗黙のルールといえる。

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料理や収納など暮らしに関する情報や、芸能、海外ゴシップの最新ニュースを連日発信中。ほかにも、皇室や女子刑務所のウラ話、万引きGメンの現場レポなど、個性豊かなコラムも展開。ほかとは異なる切り口で、女性の好奇心を刺激する記事をお届けします。
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