子どもは大人より冷えやすい
成長途中の子どもの体は、体温を調節する機能も成長途中です。そのため、体の状態を一定に保とうとする生体恒常性も発達途中。当然、体温を一定に保つ機能もまだまだ未熟です。そのため、親が周りの温度に合わせて脱ぎ着をさせるなり、室温を調節するなりしてあげないと子どもはすぐに体調を崩してしまいます。さらに、熱を作る筋肉の量が大人よりも少ない子どもの体は、大人よりも冷えやすいのです。つまり、大人が過ごしやすいと感じる部屋の温度設定が、子どもの体には寒すぎる可能性があるということです。
冷房病を防げ!
冷房病という言葉を聞いたことはありますか? 部屋を冷やし過ぎることによって、血管が縮小したり、自律神経のバランスが崩れてしまったりすることです。その結果、頭痛やめまいが起きたり、疲労感や食欲不振に悩まされたりする場合もあります。2学期が始まっても依然としてやる気が出ず、全身がだるいままという症状を子どもが訴えたら、冷房病を疑ってみましょう。先ほども言った通り、冷えやすい子どもは大人以上に冷房病になりやすいのです。しかし熱中症の起こりやすい夏に、冷房をつけないわけにはいきません。そこで重要なのが設定温度です。つけるのであれば外気との温度差を5度以内にすること。外と中を行き来することの多い子どもの体に、急劇な温度差はかなりの負担にもなります。また、風が直接当たらないよう風向きも調整するようにしてください。