生姜の健康効果が期待できる3つの成分とは?
生姜が身体を温めたり風邪予防の効果が期待できたりするのは、生姜の3つの成分にあります。
【辛味成分のジンゲロール】
生の生姜に含まれる辛み成分ジンゲロールは免疫力を高め、殺菌作用があり、体内の熱を取り除き血行促進する働きがあることから、風邪予防に効果が期待できると言われています。
【身体を温めるショウガオール】
生姜を加熱したり乾燥させたりすることでジンゲロールがショウガオールになります。ショウガオールは血行を促進し身体の中心から熱を作り出し温めるだけでなく、新陳代謝が活発になり発汗作用を高める働きがあります。冷え性改善に効果が期待できます。
【香り成分のシネオール】
香り成分シネオールは、胃腸を整えて食欲増進、疲労回復、デトックス、消炎作用の効果が期待できると言われています。
生姜の効果的な食べ方とは?
生姜は生から加熱することで栄養素が変化するため、調理方法によって効果が異なります。
【生】
風邪の引き始めで喉の痛みがある時などには、すりおろして薬味として使うことがオススメです。ジンゲロールは空気に触れると減少するため、食べる直前にすりおろしましょう。
【加熱】
身体の中心から温めて冷え性改善や風邪予防をする時は、生姜焼、鍋やお味噌汁になどの料理に加えて加熱して使うことがオススメです。
【乾燥】
生姜は乾燥することでショウガオールとジンゲロールが増えます。乾燥した生姜はそのまま食べたり料理やホットドリンクに加えたりと活用できます。
◆簡単な乾燥生姜の作り方◆
*オーブンの場合
薄くスライスした生姜をクッキングシートを敷いたオーブンの天板に並べます。100℃に設定したオーブンで(余熱なし)50分間加熱します。水分が残っていた場合は、加熱は10分間ごとに延長してください。オーブンから出し冷ましたら完成です。
*天日干しの場合
薄くスライスした生姜をザルやネットに並べます。日の当たる窓際などで干し、時折ひっくり返します。2〜5日ほどでできあがります。
乾燥生姜は、手で折れるくらいまで乾燥していたらできあがりです。
生姜の選び方と保存方法
生姜はスーパーなどで一年中販売してますが、9〜11月が旬の時期です。日頃、料理などでよく使う黄金色の生姜は古根生姜(ヒネショウガ)と呼ばれています。健康面を考えると、チューブタイプより生の生姜がおススメです。
【生姜の選び方】
生姜は固くて皮にしわや傷、色むらなく黄金色のツヤがあり、形がふっくらと張りがあるものを選びましょう。さらに、生姜のしま模様は等間隔で切り口が乾燥しておらず、黄色でみずみずしいものが良いです。
【生姜の保存方法】
*冷蔵庫で保存
生姜はすぐに使いきれないことが多いのではないでしょうか?水洗いした生姜を瓶やタッパーなどの保存容器に入れ、生姜がかぶるくらいに水を張り、蓋をして冷蔵庫に保管します。2,3日おきに水を替えれば約1カ月くらい保存可能。丸ごとの生姜の他、スライスや使いかけの生姜でも同じ保存方法がおすすめです。
*冷凍庫で保存
生姜は生のまま冷凍保存もできます。冷凍の場合は丸ごとではなく、スライスやすりおろしなど料理する時に使いやすい形状で保存するのが便利です。生姜を小分けにしラップに包み、ジップロックに入れて冷凍庫に保存します。約1〜2カ月くらい保存が可能。使用する時は解凍せずに凍ったまま使いましょう。
いかがでしたか?生姜を摂り入れて冬を健康的に過ごしましょう。